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「キラキラネーム」つけた親とその子ども、それぞれの本心とは

LIMO / 2019年8月16日 9時45分

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「キラキラネーム」つけた親とその子ども、それぞれの本心とは

時代とともに、名前の傾向は移りゆくもの。最近では、読み方が分かりにくい名前を見かける機会も多くなってきました。

なかでも、ひときわ個性的なものは「キラキラネーム」と呼ばれ、賛否両論の意見が寄せられています。今回はそんなキラキラネームにまつわる考え方や、時代背景との関係性を探ってみましょう。

キラキラネームをつけた親とその子ども、それぞれどう捉えている?

どんな名前であれ、子どもの明るい未来を想って名づけた名前であるはず。実際にキラキラネームを付けた親たちは、批判的な意見をどう捉えているのでしょうか。

・「どうして人がつけた名前を反対するのか理解できない
・「わが子が幸せになるように名づけただけ。他人があれこれ口を挟まないでほしい」
・「周囲に文句をいわれるなんて変な話だ」
・「今は珍しいかもれないが、いつかこういった名前が当たり前になるはず」

自分たちが考えた名前を他人が批判することに、納得できない人も多いようです。では、キラキラネームを名づけられた本人の気持ちも聞いてみましょう。

・「すぐに覚えてもらえる」
・「生まれた時からずっと呼ばれているので、もう慣れてしまいました」
・「初めて自分の名前を伝えたとき、いつも笑われます」
・「マイナスのイメージを持たれてしまう」

名前が印象に残りやすいというメリットは、日常のなかで大きな武器になるのかもしれません。その一方で、相手からの印象や反応に悩んでいる人もいるようです。

名前は時代を表す鏡なのか

名づけ相談を10万人以上から受けた牧野恭仁雄氏は、著書『子供の名前が危ない』のなかで、名前の流行には社会の欠乏感が関わっているケースがあると示しています。

たとえば、戦時中には「勝利」や「勇」が、戦後の食糧難の頃には「茂」「実」など豊作を願った漢字が、そして高度経済成長期の影響で家族の空洞化が進んだ80年代は「愛」という名前がトレンドになりました。各時代の社会が望んでいるものが、名前に反映されているとも捉えられます。

これらを踏まえると、最近のキラキラネームの登場は「私はいったい何者なのか」「何をしたいのか分からない」といった空虚感によるものかもしれない、とも考えられるでしょう。これは、社会がさまざまなリスクに先回りで対処し、幅広い選択肢を用意したことの影響ではないか…と筆者は述べているのです。

近年における子育て事情の変化

社会全体が望んでいるものだけでなく、子育てに関する分野にも時代の変化が表れています。たとえば、ママ友同士の連絡手段。以前はメールが主流でしたが、最近ではLINEを利用して手軽に複数の人とやりとりできるようになりました。

予防接種の回数も変更され、保護者のスケジュール管理がより大変になりました。2012年には、「経口」だったポリオワクチンは「不活化ワクチン」に切り替わっています。10年前と比べ、予防接種のルールに大きな差を感じる人も少なくありません。

そしてなにより、共働き世帯が大幅に急増しています。子どもを預けながら働く女性が増え、夫婦における家事育児の役割分担が重要視されるようになりました。このような子育て事情の移り変わりにより、ママたちの苦悩や家庭の課題も変化していることでしょう。

まとめ

キラキラネームを付けられた本人はさまざまな考えを持っている一方、名づけた親の多くは後悔していないようです。「わが子にとってベストな名前だ」と誇りをもっているのかもしれませんね。

どんな背景があるにしろ、「キラキラネームだから」と周囲が一方的に非難するのは考えもの。親が子どもを想う気持ちや、時代の流れを考慮すると「キラキラネームは名付けないべき」とは言い切れないのではないでしょうか。

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