鳥貴族、台風の影響もあり既存店のみならず全店売上高が大幅に落ち込む(2019年10月)
LIMO / 2019年11月17日 12時15分
鳥貴族、台風の影響もあり既存店のみならず全店売上高が大幅に落ち込む(2019年10月)
注目小売店月次実績シリーズ
シリーズでお伝えしている「注目小売店月次実績」。今回は焼鳥チェーン店「鳥貴族」を運営する鳥貴族(3193)の、2019年10月の月次動向及び過去実績、また過去1年の株価動向について振り返ってみましょう。
直近の月次実績
2019年11月8日に更新された、鳥貴族の2019年10月既存店売上高は、対前年同月比94.6%となりマイナス成長。内訳は客数95.1%、客単価99.5%でした。
また全店売上高も91.7%となりマイナス成長。既存店の94.6%を下回る数字となっています。
なお、10月は台風19号の影響により、10月12日に関東・東海エリアの直営全店舗を臨時休業としたため、既存店売上高で▲3.1%程度の影響が生じています。
今期の既存店売上高の振り返り
では、同社のここまでの既存店売上高はどう推移してきたのでしょうか(同社は7月決算)。
今期の既存店売上高は3カ月続けてのマイナス成長です。9月は99.9%と100%目前にまで迫りましたが、10月は94.6%となり8月の95.9%を下回る数字で一歩後退。前期から客単価は常時97%以上の数字を出し安定しているものの、客数が安定しません。
全店売上高は、前期から常時97%以上の数字を維持していましたが、今期は8月95.5%、9月99.5%、10月91.7%と不調。特に10月は大きな落ち込みを見せました。
過去1年の株価動向
最後に同社の株価動向を見ていきましょう。
同社の株価は本年3月11日に1,478円の安値を付け、その後反発し6月半ばからは2,000‐2,300円間での取引が継続。その後9月半ばから再び上昇を開始し、9月末にかけて2,500円目前の水準にまで上昇しました。しかし10月に入り下落し、現在は2,000円付近での取引が継続しています。
前期に既存店の立て直しに注力し一定の成果を得ましたが、今期に入りQ1は再び数字が悪化しています。10月は台風19号の影響により数字が悪化した面もありますが、Q2以降既存店・全店ともに売上高が回復するのか、という点が注目されます。
参考資料:月次報告(2019年10月度)(https://ssl4.eir-parts.net/doc/3193/tdnet/1767137/00.pdf)
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