投資で失敗する人がハマる落とし穴。絶対やってはいけない4つのこと
LIMO / 2019年11月16日 20時15分

投資で失敗する人がハマる落とし穴。絶対やってはいけない4つのこと
最近では、ネット証券などコストの安い証券会社が登場したり、iDeCo(個人型確定拠出年金)やNISA(少額投資非課税制度)などの仕組みができたりして「投資を始めてみよう」と思う人も増えてきたのではないでしょうか。
しかし投資にはリスクがあることはご存知の通り。今回は、初心者が失敗しやすい投資のNG行動を紹介します。投資を始めるときにはぜひ参考にしてみてくださいね。
コストやルールを確認せずに取引すること
投資を始めるにあたって、まず確認したいのはコストです。もちろん、投資信託や株を始める際に、どの銘柄、どの商品を選ぶかというのも大事なことです。しかし、個々の銘柄・商品を選ぶ前に「コスト」という観点での比較を行うことも重要なのです。
金融商品のコストは、正直かなりわかりづらいものです。初心者の入門商品のように言われることの多い「投資信託」でも、購入手数料や信託報酬、信託財産留保額など複数のコストが発生します。
これらのコストは負担するタイミングも違いますし、計算が複雑でコストが結局いくらかかるのか容易にわからないんですよね。コストという意味で言えば、上場投資信託「ETF」のほうが安くつく場合が多いというのも、比較してみないと知りえないことです。
しかも、投資信託の基本的なルールとして、価格(基準価額)が決まるのは1日1回です。証券会社によっては、金額を指定して予算の中で購入することはできるのですが、投資信託の時価ともいえる投資信託の基準価額は自分で選べません。
それに対して株は、場中なら基本的には常に価格が変動し、指値という方法ならば自分の好きな価格になるまで購入するのを待つことができます。
このような基本的なルールについては、なんとなく「買ってみようかな」と思っている商品と、他の金融商品を比較することが大事です。ルールを知れば「自分に合っている商品はこちらかもしれないな」というのも掴めてきます。
株価が下がり続けているのに持ち続けること
株式投資を始めたばかりの人にありがちなのが、買って保有している株の価格が下がり続けているときにずっと持ち続け、売却し損ねることです。
持っている株が下がっているときに売ると損が出るので、売りたくないと思う気持ちはとてもよくわかります。筆者もよく株を始めたばかりという人たちと話をするのですが、「株はずっと持っていればいつかは上がる。損をすることはない」と皆よく言うのです。
持ち続けている以上、買った価格より株価が下がっているので評価損は出ている状態ではあるのですが、その下がった価格で売却してしまうと戻ってくるお金が買った金額よりも少なくなり、損失が確定してしまいます。それが嫌で持ち続ける、上がるまで待つ、という人もたくさんいます。
しかし、再び株価が上昇するとも限りません。株価下落の要因によっては、もう二度と浮上しないという可能性もあります。また、上昇を待つ時間も無駄です。その株を購入するのに使ったお金も、その間ずっと利益を生み出さないお金になってしまっているのです。
「株価が上がるまで待ち続ける」という人の多くは、損失が膨らみ続けたあげくに株をやめてしまったり、株価がずっと停滞したまま売却のタイミングをなくしたりしています。損切りのタイミングは非常に難しいものですが、早めに見切りをつける勇気も必要です。
再現性のない取引手法をまねること
投資を勉強しようとインターネットで調べたり、本を買って読んだりしてみると、色々と「たった〇年で1億円!」とか「〇〇トレードで誰でも簡単に億トレになれる!」などといううたい文句が出て来ると思います。
そのうたい文句自体は非常に魅力的ですし、そのワザを生み出した本人にウソはないのでしょう。しかし、そういう人の紹介しているワザやテクニックのほとんどは再現性がなかったり、誰にでも容易にできるものではなかったりします。
非常に多くの時間と労力をかけて勉強し、銘柄の分析をし続けてきた結果、本人にはコツや感覚が掴めても論理的な言葉で表現できることは少なく、投資の世界に「絶対」はありません。また、誰にでもできるワザやテクニックなら皆がやっているはずです。
本やネットにはいかにも簡単そうに書かれているかもしれませんが、マネしてみると細かなところでうまくいかないことが多いでしょう。それは、そのテクニックを編み出すまでの経験や知見がその細かなところを埋めることで成功するものだからです。
何の経験も知識もない人がまねしたところでその細かな部分、最後のツメのところでミスをしてしまうことが多いのです。付け焼き刃で相場に臨むことほど怖いものはありません。
筆者は職業柄、トレードで本当に稼いている人たちを数多く見てきましたが、そういう人たちは本当に儲かる手法を自分の中でルール化し、いつでもそのテクニックを再現できるように日々研究しているものです。そして、その内容を決してほかの人に話したりしません。
あらかじめルールを決めずに投資に取り組むこと
プロがよく言うのは、「トレードが上手な人はマイルールをきっちり守る」ということです。あらかじめ自分の中のルールを定めて、その中でトレードを行うのです。
それは、「前日比〇%下落したら損切りする」といった具体的なトレードに関するものもあれば、「〇万円以内で投資する」「2つ以上の地域と3つ以上の商品に分散投資する」といった資金管理やポートフォリオに関するルールもあります。
特に損切りのルールだけはしっかり決めておいたほうがいいでしょう。いざ株価が下がっているのを見ると、「もうちょっと時間が経てばまた上昇するのでは?」と期待してしまい、手が出なくなってしまいます。あらかじめ損切り注文を出しておいて、損切りのときには自分の手で注文しなくていいようにしておくのもいいですね。
筆者の知人で、さまざまな外資系証券を渡り歩いてきた男性は「新規で注文を出すときには絶対に損切り注文を一緒に出しておく」と言っていました。また、「ポートフォリオには絶対に金を入れるし、S&P500のインデックスも入れておく」というルールもあるようでした。自分なりのルールを持って取り組むことはプロでも守っている投資の掟なのです。
まとめ
こうして見てくると、投資ってやっぱり難しいと思うかもしれません。しかし、難しいだけではありません。それなりの面白さもあります。ハマりすぎるのも危ないですが、資産形成のために色々なことを勉強し、自分の中にさまざまな選択肢を持っておくことも大事ですよね。ぜひ勉強してみてくださいね。
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