「つい子供を怒鳴ってしまう…」塾講師が教える「可能性を伸ばす」コミュニケーション

LIMO / 2020年3月9日 20時45分

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「つい子供を怒鳴ってしまう…」塾講師が教える「可能性を伸ばす」コミュニケーション

政府による一斉休校の要請で、連日子どもと過ごす中、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の拡大で不安やストレスが積もる親も多いことでしょう。

そんな中、子供たちが元気いっぱいに毎日過ごしてくれるのは親としてとても嬉しいけれど、有り余るエネルギーで次から次へと問題を引き起こされたり、頭を悩ませるようなことを何度も繰り返されたりすると、ついつい大きな声で怒鳴ってしまう…というママも多いかと思います。

そうして、子どもたちが眠ったあとにひとり「今日も怒鳴ってしまって、自分はなんてダメな母親なんだろう」と自己嫌悪することもあるでしょう。

けれど、そんな風に悩むママたちは、決してダメな母親などではありません。今回は、日々頑張るママたちの子育てが少しでも楽になるように、上手な息抜きの方法と、子どもの可能性を伸ばしてあげられる上手な褒め方についてご紹介します。

怒鳴るのは「しつけ」か「支配」か

「子供を怒鳴ってしまう自分はダメな母親だ」と落ち込む前に、どうして怒鳴ってしまったのか、その理由を考えてみましょう。

例えば、道路に飛び出そうとした子供に「危ない!どうして飛び出すの!?」と大きな声で言い聞かせたり、物を大切にしないことを厳しく叱ったりするのは、ダメなことでしょうか?どちらも、自身の安全を守ることや身に着けてほしい常識など、子供にとって必要な事を教えるための「しつけ」です。

一方で、「早く片付けなさいって言ってるでしょう!」「自分でやって!」「うるさい!」といったような、ママたち自身のイライラからくる大声の裏には、「子供が自分の思い通りにならない」という気持ちがあります。こういった場合には「しつけ」ではなく、子どもを「支配」するための手段になってしまっているのかもしれません。

このように、「怒鳴る」=「ダメな親」と一概には言えないことが分かります。大きな声を出してしまいそうになったときには、それが子供のためを思っての「しつけ」なのか、それとも自分の感情に任せた「支配」のために怒鳴ろうとしているのか、毎回は難しいかもしれませんが、できる限り落ち着いて、一度冷静に考えられるといいかもしれませんね。

肩ひじ張らない、少しの「ムダ時間」が毎日の育児を楽にしてくれる

とはいえ、ママたちだって人間です。いつも自分の感情を制御して、論理的に子供を諭すことができるわけではありません。その「完璧」を目指して頑張り続けることで、かえって毎日の育児が息苦しいものになってしまい、ストレスやイライラからまた感情的に怒鳴ってしまう…という悪循環に陥ってしまうこともあります。

また、周囲から求められる「良き母親」に近づかなければ、というプレッシャーに苦しめられている人も少なくないでしょう。「家事も育児も一人で完璧にこなす理想のお母さん像」は、特にママたちの親や義両親の世代には未だ根強いものです。共働きの家庭が増えてパパも家事や育児を分担することが当たり前になってきているとはいえ、そうした周囲からの期待に応えようと頑張り過ぎてしまうことが、ママたちの心や身体の負担を大きくしている場合もあります。

そんなときは少し肩の力を抜いて、家事も育児もしない、自分だけのための時間を作ることをおすすめします。コーヒーや紅茶を淹れて好きなおやつを食べたり、子どもが小さいからと離れていた趣味を再開したり、毎日の食事の材料や日用品ではなく自分のための服や本などを買うショッピングに出かけるのも、良いストレス発散になります。また、軽めの運動をして体を動かせば頭もすっきりしてシェイプアップにも繋がりますし、映画やドラマを鑑賞してリフレッシュするのも良いでしょう。

頑張り屋さんのママほど、適度に息抜きをすることが大切です。そうして心や身体に余裕ができることで、感情的に子供を怒鳴ってしまったり、上手くいかない物事や自分にイライラすることを減らすことができます。まだ子供が小さくて家の外へ出かけることが難しい場合でも、ちょっとした時間を使って手短にできる、自分だけのリラックス方法をみつけて、日々の育児の合間に上手に取り入れていけたらいいですね。

塾講師が教える子供が伸びる「良い褒め方」と「悪い褒め方」

ママたちの心に余裕が生まれると、イライラして叱ってばかりだった時に比べて、子供たちの良いところ、上手くできたことにも目が向くようになるでしょう。ところが、上手に褒めてあげたいと思っているのに、「なんだかいつもワンパターンになってしまっている」「どんな褒め方をすれば子供が喜んで、また頑張ろうと思ってくれるのかわからない」というママも少なくないようです。

褒められることで子供たちは自信を持ち、さらなる努力をするようになって、それが能力や知識を向上させていくことへと繋がっていきます。また、生きていくためにとても大切な自尊感情を高めるためにも、親に褒められるという経験はとても重要です。自分が親に大切にされていると思えるからこそ、自分自身も周りの人も大切にできます。その結果、積極的に他人と交流を持ったり前向きに物事に打ち込んだりといった、さまざまな良い傾向を持つようになるのです。

子供の可能性を伸ばす「良い褒め方」のポイントは、「具体性」と「タイミング」、そして「結果ではなく過程を褒めること」と言われています。塾講師からその秘訣を聞いてみました。

一つ目は、子供のどこがどう良かったのか具体的に、子供自身に分かりやすい言葉にして伝えるということです。なるべく具体性を意識して褒めてあげることで、子供にとっては、いつも「すごい」「いいね」で済まされてしまうよりも、親がきちんと自分を見ていてくれているという実感が持てて、また頑張ろうという気持ちになれるのでしょう。

二つ目は、「タイミング」です。子供が良いことをしたり何か上手く出来たとき、成果を見せてきたときには、その場ですぐに褒めてあげましょう。忙しいとついつい聞き流して「あとでね」と言ってしまいがちですが、子供自身がやったことや出来て嬉しかったことをはっきりと覚えているうちに褒めてあげるほうが、より効果的だとされます。

三つめは、子供が何かを成し遂げたという「結果」ではなく、それに取り組んできた姿勢や諦めずにチャレンジし続けた気持ちなど、「過程」を褒めてあげるということです。結果ばかりに注目して褒めていると、親が期待したり自分が求めていたような成果を得られなかったときに「これじゃあ褒めてもらえない、自分はダメな子だ」と、かえって子どもが自信を失ってしまうかもしれません。たとえ望むような結果にならなかったとしても、そこに至るまでの努力や心の持ち様に注目してもらえることで、自信を持ってまた次の目標に向かって頑張れる子になるのです。

ママも上手に息抜きして、そんな自分だって肯定してあげましょう

ここまで子供の上手な褒め方について見てきましたが、ママたち自身のことだって、たまには褒めてあげましょう。毎日忙しく家事や育児に追われて、思うようにいかずに理想とのギャップに悩んだり、子供をきつく叱ってしまって自己嫌悪する日もあるかもしれません。

そんなときには、先にご紹介した上手な息抜き方法なども取り入れながら、「全部が上手くはいかないけれど、私は良く頑張っている」と、ありのままの自分を肯定してあげてください。そんなママの姿を見て、きっと子供たちも自分自身を大切に思えるようになり、自信を持って色々なことへ挑戦しながら、日々成長していってくれるに違いありません。時々は自分も褒めてあげながら、頑張っていきましょうね!

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