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コロナ禍も通常運転⁈「子供部屋おばさん」の優雅な自宅の過ごし方

LIMO / 2020年5月21日 20時45分

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コロナ禍も通常運転⁈「子供部屋おばさん」の優雅な自宅の過ごし方

いつまでも実家を出ないで親に寄生する未婚者を「パラサイトシングル」などと呼んでいます。総務省統計研修所 西文彦がまとめた「親と同居の未婚者の最近の状況(2016年)(https://www.stat.go.jp/training/2kenkyu/pdf/parasi16.pdf)」によると、「基礎的生活条件を親に依存している可能性のある人」が50万人を超えるなど、かなりの数存在するようです。

最近では、成人したのちも親元を離れず実家の子供部屋で生活している男性を「子供部屋おじさん」などと呼び、中には自虐の意味を込めて自ら名乗る男性もいるほど。

このいつまでも親のすねをかじる甘い生活を続けているのは何も男性だけではありません。子供部屋で優雅に過ごす「子供部屋おばさん」とはいったいどのような存在なのでしょうか。

「老後の世話は私たち?」悩む兄弟姉妹

女性は男性より「実家が大好きだからでない」ことに対し、あまり世間から厳しい目で見られません。収入面や防犯面などの問題もあるため「会社に通える距離であれば無理に自宅を出ず、結婚するまで実家でお金を貯めながら過ごす」ことは賢い選択ともされています。

ただ、中にはいつか自立するための資金を貯めるわけでも、親の面倒を見るわけでもないまま成人した「子供部屋おばさん」が存在するのも事実です。実家にいれば一人暮らしではできないような金額を自由に使えたり、面倒な家事を仕事中に親にやっておいて貰えるため、自由になる時間もたくさんあります。

「親だって夫婦二人だけで過ごすよりさみしくないしお互いのため」などと思っている子供部屋おばさん。これを快く思っていないのが、結婚して家を出た兄弟姉妹だといいます。

・「妹はもう35歳になりますが、就職以来ずっと派遣社員です。最初は『公務員試験を受けるまでの間、この仕事をしながら勉強する』といっていたはずなのに、気づいたら最初の数年しか試験も受けていませんでした。派遣の仕事が悪いわけではありませんが、結婚の予定もなく、居心地のいい実家に頼りきりの妹が今後どうするつもりなのか、母からよく相談を受けるので心配になります。『うちの主な収入はお父さんの年金』だということを何度も話し、父に何かあったときにどうするつもりなのか聞いても『そんな悲しいこと考えたくない!』と現実逃避をする始末。この話題になると喧嘩になるので私もつい避けてしまいます」

・「義姉が何をしている人なのか夫も義母もあまり話したがりません。以前、転職すると聞いたきり、働いている様子がなく…。たまに会うと話題になるのは、好きなアーティストのライブで全国を飛び回っているという話ばかり。『お金がきついけどやめられない』なんて笑っていますが、そのお金はどこからでてるの?と心配になります。義両親は『私たちが亡くなったあとは兄弟仲良くしてね』なんていってきますが、それはどういう意味か深く考えるのが怖いです」

焦っていたのはアラサーまで?

そんな「両親亡き後の世話」に不安を覚える兄弟の気持ちを知ってか知らずか。当の本人たちはいったいどのように考えているのでしょうか。

・「親が私を腫れもののように思っていることは気づいています。だけど、特に出会いもないし、今から仕事をバリバリするつもりもないし。『自立しろ』なんて言われたこともありましたが、無理して家を出てカツカツの生活を送ることが偉いなんて考え方は古い気がします。確かに30歳の誕生日に『こんなはずでは』なんて思ったのは覚えていますが(笑)今は親もまだ元気だし、そんな悲観しないでもきっとどうにかなると思っています」

・「高校生のとき私が買ってきた愛猫がいます。一人暮らしをしたらこの子にさみしい思いをさせてしまうので、ずっと家にいる感じです。猫を連れてお嫁に行こうと思っていた時期もありましたが、老後に環境が変わるのもかわいそうだし。この子が生きている限りは私も今の生活を変えるつもりはありません」

長期的視野で心配する家族に対し、短期的視野で楽観視する子供部屋おばさんたち。その溝が埋まらないのも納得です。

ステイホームも満喫する子供部屋おばさん

また、今回の緊急事態宣言により、多くの移動が制限されました。家を出た子供たちは、高齢の両親に万一のことがあってはと実家に帰省することを控えるなど行動を制限していたようですが、一方で両親と暮らす彼女たちにはあまり関係のない話だったようです。

「両親は60歳を超えていますが、だからといって同じ家で暮らしているのに会わないで生活するわけにはいきません。なるべくリスクを下げられるように手洗いうがいや外出を控えるなど、やれることはやっているつもりです。」

一見、気遣いをしているかのように思えますが、話を聞いてみるとスーパーへの買い物やリモートワークになった分の昼食の支度などは母親が担当。「大切に思う気持ち」はあれど、特に行動を起こすことなく、相変わらず掃除・洗濯・食事の支度は親が担当で、夜はネットで取り寄せたケースのワイン片手に「リモート飲み会」で忙しいようです。

まとめ

現在アラフォーといわれる世代の多くは就職氷河期を経験しており、親たちもついつい「収入も厳しいだろうから…」と思う気持ちから子供を甘やかしていたのかもしれません。

しかし、家庭を持ち自分たちの収入で生計を立てる兄弟から見ると、その姿は楽観視できないようです。ただ、中には実家のありがたさを感じながら将来に向けて貯金をする人、世話になった親の介護を頭に入れて生活を送っている人などもいるため、すべての実家暮らしを一括りにするのは危険かもしれません。

あなたの周りの彼女は「パラサイト・子供部屋に住む女」なのか。ぜひ見極めてください。

【参考】
総務省統計研修所 西文彦「親と同居の未婚者の最近の状況(2016年)(https://www.stat.go.jp/training/2kenkyu/pdf/parasi16.pdf)」

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