みんなどうしてる? コロナ禍で変化したお金の使い道、決済方法、こんな時の増やし方
LIMO / 2020年6月2日 20時0分

みんなどうしてる? コロナ禍で変化したお金の使い道、決済方法、こんな時の増やし方
新型コロナ禍で大きく変化したことの一つが「お金まわり」の事情ではないでしょうか。収入や支出の増減や内容からキャッシュレス決済、投資まで、30代半ばの育児世代である筆者の周辺の声などとともに紹介します。
GWの消費額は前年より減少
緊急事態宣言による外出自粛要請で、支出の内容や金額に変化が起きた人は多いでしょう。
マーケティングリサーチ会社のマクロミルが行っている定点観測データの分析(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000540.000000624.html)※では、今年のGWは「家族との外食」「国内旅行」「映画・スポーツ観戦等」といった外出による消費が減った一方で、「お酒」「自宅の特別な食事」など家での消費が増えたという結果が出ています。
消費金額で見ると、今年のGWは4月第5週に12,400円、5月第1週に13,900円で、前年よりも6,000~7,500円消費額が減少したといいます。家の中の消費を増やしたものの、外出に比べれば消費額は少ないケースも多いようです。
※5月15日発表の速報、全国の20~60代の男女1,000人が対象
お金の使い方を工夫して楽しむ
ここで大切なのが、環境の変化にお金の使い方も合わせること。
たとえば周囲のママに多かったのが、「普段は買わないお菓子やオモチャだけど、外出や外食がなくなった分、ストレス解消のために買おうと思った」という声。ちょっとした運動になる室内遊具や、いつもは買わないオシャレな瓶詰め調味料やお菓子を購入した人が多く見られました。
こうした中でも「オモチャ」「家の中でできるストレッチグッズ」「便利家電や調理グッズ」などは、それなりの金額であっても長期にわたって使えるものですので、買って損にはならないという意識が働くのでしょう。
一方、「動画配信サービス」「自宅での特別なでお酒や食事」はこれまでにはなかった支出かもしれませんが、外出の代わりに楽しめるアイテムを見つけたと考えれば、コスパは悪くないでしょう。外出すれば食費やレジャー費だけでなく、交通費、ガソリン代、飲み物やお菓子代などもかかり、トータルで見れば出費がかさんでしまうからです。
お金は節約するのが一番と考えがちですが、節約とケチは別物です。特に外出自粛のようにストレス発散がしにくい場合は、特別な食事やオモチャなど、お金の使い方を工夫して楽しむことも大切。環境に応じたお金の使い方を身につけて、いわば「お金の司令塔」になることは今後も必要でしょう。
支払時の接触を避けたいという意識
次に、今回のコロナ禍で起きたお金まわりの変化を、決済の面から見てみます。
現在スーパーやコンビニではレジにビニールカーテンが設置されたり、コイントレーで金銭の受け渡しを行うなどの対策が行われていますが、代金やおつり、レシートのやり取りといった接触を気にする人も多いようです。
お金の情報サイト「まねーぶ」(運営:株式会社GV)が全国の20~60代の男女1,000人を対象に実施した消費者意識調査(https://kyodonewsprwire.jp/release/202005200082)では、およそ8割が「決済時に新型コロナウイルス感染症対策を『意識している』」と回答しています。
また、決済方法を外出自粛前と外出自粛中で比較すると、「現金」は約5割が約3割に減った一方で、「クレジットカード」は約3割から約5割に増え、「スマホ決済(バーコード・QR型決済)」も微増。スマホ決済についてはコンビニやスーパーでの利用が増え、外出自粛前に比べて利用月額が140%になったという結果でした。
以上のデータを見ると、消費者の意識としては支払い時の接触が少ないものが支持されていると読み取ることができるでしょう。
第2波に備えてキャッシュレスの活用を
決済時のやり方は店舗によって違いはありますが、クレジットカードなら店員に手渡しかレジ先の専用端末に挿入して支払いを行います。
一方のスマホ決済(バーコード・QR型決済)では、レジ先に表示されたQRコードを顧客が読み取るか、スマホ決済サービスで表示されたQRコードを店員に読み取ってもらうQRコード決済、スマホを専用端末にかざす非接触型IC決済などがあります。
今後の第2波や第3波に備えて、クレジットカードを保有している人は日常生活でも利用したり、スマホ決済を始めてみるのも良いでしょう。クレジットカードの利用に不安や抵抗のある方は、決済時に銀行口座からお金が引き落とされるデビットカードを作成するという方法もあります。
先々に備えてポイント投資からスタート
コロナ不況の影響は大きく、今後の景気の先行きも見えません。こうした不安な状況では少しでもお金を貯めたい・増やしたいところ。そんな今こそ始めたいのが、ショッピングなどで貯まるポイントを利用した投資です。
ポイントを利用した投資は、大きく分けてポイントで実際に株や投信に投資する「ポイント投資」と、株や投信の値動きに連動してポイントが上がり下がりする「ポイント運用」があります。ここでは前者の「ポイント投資」について見ていきます。
そもそも投資の2大ハードルといえば、「損するリスク」と「知識がない、分からない」こと。収入が減る不安のある中では特に、積極的にはなりにくいでしょう。そこで検討したいのが、Tポイント、楽天ポイント、dポイントなどを利用して株式や投資信託に投資する「ポイント投資」です。
貯まったポイントを投資に振り向けるのなら、現金を出すよりも「損するリスク」に対するハードルが下がるのではないでしょうか。
ポイント投資の積立も
一方、適切なタイミングで売買して利益を上げるためには、それ相応の知識や経験が必要です。あまり経験や知識がない場合は、積立でのポイント投資に対応しているサービスを利用するといいでしょう。
ポイント投資の積立では、毎月決まった日に決まった金額で買い付けます。買い付け金額が決まっているので、値上がりしたときは少なく、値下がりしたときは多く買うことになるため、一度に売買するよりリスクを分散させられるといいます。
また、積立のメリットは、少額でできるという点にもあります。ポイント投資で知識や経験を少しずつ身につけてから、自分のお金を利用した投資へとステップアップするのもいいでしょう。
新型コロナウイルスにより、普段のニュースで経済の変化を目にする機会も多くなり、自然と経済に意識が向きやすくなります。またコロナ禍以前より自宅で過ごす時間が増えたという人は、空いた時間で投資や経済のニュースをチェックしたり、勉強する時間もできるでしょう。そういう意味で、初心者の方が投資を始めるには今はいいタイミングといえるかもしれません。
コロナ禍は苦労することも多い一方で、お金に対する考え方を変えてくれるものにもなります。自分に合ったお金の使い方を、今こそ考えてみてくださいね。
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