女性特有の体調変化や家庭との両立…壁が多めの「女性が働くこと」
LIMO / 2020年6月4日 20時0分
女性特有の体調変化や家庭との両立…壁が多めの「女性が働くこと」
「女性が働くこと」には、女性特有の体調変化や出産など、男性とは異なる壁があります。本人のやる気とは関係なく、このような要因のため働きにくさを感じる女性も多いのではないでしょうか。女性が働く上で負担に感じるポイントを具体的に見ていきます。
体調がすぐれない時でも、「上司が男性だと言いにくい」女性が65%
子ども向け体験型キャリア教育事業を行う株式会社バリューズフュージョンでは、従業員数300人以上の企業に勤務する20〜40代の女性300人に対し、「働く女性の健康に関する意識調査(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000025.000043615.html)」を行っています。
今年1月に発表された結果によると、「上司が男性だと、体調がすぐれない時に言いにくい」と答えたのは65%(「あてはまる」+「ややあてはまる」の計、n=300)。
また、そのように回答した女性に「男性上司に理解してほしいこと」を尋ねたところ、「我慢して辛い思いをしていること」が54.9%、「気分が変わる場合がある」が52.8%でした。(n=195)
具体的には、「月経が非常に重いので、動くことが困難なことがある」「月経痛で時間給を取る時など、風邪?どうしたの?などとあまり聞かないでほしい」「生理休暇は、とれない雰囲気。どんなにお腹が痛くても、つらくても、無理して出勤して仕事をしています」というような自由回答が寄せられています。
さらに、「上司が男性だと、体調がすぐれない時に言いにくい」と回答した女性のうち、会社側に「女性特有の健康課題についての関心を高めてほしい」と答えたのは72.3%、「男性上司に相談する以外の仕組みを考えてほしい」と答えたのは68.2%となっています(n=195)。
産休・育休後は働き方が大きく変わる
子どもが生まれてからの働き方も出産前とは大きく異なります。自分の体調だけではなく、子どもの病気で会社を休んだり、早退したりしなければいけなくなることも少なくありません。
保育園の送り迎えなどのために時短勤務をするといった状況で休みを取ることになれば、仕事がこなしきれないだけではなく、周りに申し訳ないという気持ちで居心地が悪く感じることもあるでしょう。
共働きの夫とうまく協力できるのが理想ですが、どうしても母親が対応することが多くなるのが現実のようです。とはいえ、保育園の送り迎えや子どもが熱を出したときなどの緊急対応について、あらかじめ夫婦で話し合っておくことが大切です。
しかし、仕事の状況によっては夫婦間の事前の約束が守れないことも出てくるでしょう。「出産前のように仕事をこなすのがムリでもしょうがない」と、自分を追い詰めないことも大切です。また、復職前に病児保育やベビーシッターサービスの登録などをしておくと安心でしょう。
新型コロナで再認識、子育てと仕事の両立の難しさ
また、新型コロナウイルスによる一斉休校では、子どもの世話と仕事との両立が大変だと感じた母親も多いでしょう。
保育園については、厚生労働省による3月5日の通達で、感染への最大限配慮を基本としながらも原則開園となりました。ただし、「登園を自粛してほしい」という旨のプリントが配られるなど、リモートワークなどの対応ができる場合には預けづらいと感じる人も多かったようです。
実際、0〜3歳の小さい子どもは一人で遊ぶということが難しく、家に母親がいたら構って欲しくなるものです。YouTubeなどで子どもが夢中になりそうな動画を見せれば大人しくしてくれる場合もありますが、それにも限りがあります。
結果的に、午前中は外に遊びに連れて行き、お昼寝の時間や子どもが夜寝てから仕事をすることになり、負担が増えたという声もあります。
また、保育園が休園になった場合の対応を男性上司に尋ねたところ、「会社に子どもを連れて来たら?」と言われたというケースも。悪気はなかったのかもしれませんが、小さな子ども連れで電車に乗ったり、子どもがそばにいて仕事をすることに対する認識のギャップが浮かび上がった事例と言えるでしょう。
おわりに
「生理痛で仕事にならない時がある」「子どもの急な体調変化に対応しなければいけない」「在宅勤務でも子どもがいたら集中して働けない」など、女性が働くにあたっての課題はたくさんあります。
職場の環境が整っていないために出世を諦めたり、退職という選択をした女性も少なくないでしょう。日本では経営層が男性中心という会社がまだまだ多いですが、女性がより活躍できるようになれば会社も活気づくのではないでしょうか。みんなが働きやすい、風通しの良い企業が増えると良いですね。
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