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一人っ子で何が悪いの?「まだ産めるわよ」高齢出産義母の二人目圧力

LIMO / 2020年6月8日 10時45分

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一人っ子で何が悪いの?「まだ産めるわよ」高齢出産義母の二人目圧力

女性の社会進出に伴い、晩婚化や少子化が進んでいるといわれる日本。厚生労働省が発表した「人口動態統計(https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/kakutei18/dl/03_h1.pdf)」によると、2018(平成30)年の全国の合計特殊出生率は1.42となっています。さらに都市部などではその数字は下がり、東京などでは一人っ子家庭も珍しくない状態です。

しかし、いまだにママたちを悩ませているのが義母たちによる「兄弟神話」だといいます。

「兄弟」への感覚の違い

東京出身のKさんは、地方出身のご主人と結婚しました。仕事も楽しく充実していたので「このまま結婚しないでキャリアを積んでいくのもいいかも」と思っていたところご主人と出会い、一緒にいて心が安らいだため34歳で結婚を決意したそうです。

「自分の人生に『結婚』というライフイベントが起こったこと自体、不思議な感覚でした。でも、彼となら楽しく暮らしていけそうという気持ちが私を変えたんだと思います。この人となら二人で楽しく年を取っていける気がしたというか。同時に『彼となら一緒に子供を育てていってもいいかも』と思いました。とはいえ、私も30代の中盤だったので『もしご縁に恵まれたら』程度の考えでした。」

そんなKさんの考えに、結婚当初から異を唱える人がいたといいます。

「義母は『ザ・田舎の姑』という感じの人でした。『子供は産んだ方がいい。子供たちは兄弟で助け合って暮らしていくんだから絶対二人以上産んだ方がいい』ということを口に出してしまうんです。親にその話をしたら『心の中で思っていてもさすがに自分はお嫁さんの前では言えない』と苦笑していましたが、義母は複数人子供を育てた自分の育児に絶対の自信を持っているので『息子夫婦もこうするべき』と口出ししてきました。

高齢出産の経験から口を出す義母

そんな義母の意見に不快な思いをしながらも、なるべく自分たちのペースでいられるように夫婦で話し合っていたKさん。36歳の時に、第一子となる娘さんを出産します。いわゆる高齢出産の年齢になっていたこともあり、なかなか育児がうまくいかず毎日ヘトヘトに暮らす日々が続いたそうです。

「夫はとても協力的でした。でも、母乳のことだったり離乳食を娘が嫌がったりと日々の小さなストレスが溜まっていました。周りのママたちは職場にいた友人とはタイプが違う感じで、児童館などにも行ってみましたがあまり馴染めずそれもストレスでした」
そして、娘さんが1歳を過ぎた頃、育休を終え職場復帰することになったKさん。正直、娘さんと二人きりの生活より自分が活躍できる職場という場所に戻れることにほっとしたそうです。そのタイミングで、義母から電話がありました。

「復帰するのは構わないけど、娘ちゃんもあと半年もしたら2歳になるし、二人目のことを考えたら復帰してもまたすぐにお休みすることになるんじゃない?」

義母はKさんが二人目の赤ちゃんを間隔を開けずに産む前提で話をしていたようでした。結婚以来、ご主人の口からは「産んだとしても一人だと思う」ということを伝えていましたが、義母は全くその意思を理解していなかったよう。そこで、Kさんは思い切って「自分は娘がいれば十分幸せだし、それは夫婦で話し合っている」ことを伝えました。

しかし義母はそんなKさんの返事に対し「自分も38歳で三人目を産んだ。年齢のことなら大丈夫だから。気にしないで挑戦していきなさい」と全く意味を理解しない言葉を返してきました。ご主人には年の離れた弟さんがいたそうですが、その結果「高齢出産の先輩」としてアドバイスされることになったのです。

一人っ子で育てていきたい想い

確かに高齢出産になることが気にならないわけではなかったKさん。ですが、Kさんの考える「家族の形」は仕事を続けながらご主人と娘さんとの三人の生活を送ることでした。

「これからも仕事を続けていきたい。娘が成長したら習い事をはじめさまざまな経験をさせてあげたい。三人が無理せず自然なペースで暮らすためにもこれ以上のことはキャパオーバーであるし、望んでいない。そのことは夫も理解してくれています。でも、それをどんなに私や夫が説明しても義母には理解できないんですよね。『逃げてないで挑戦してみなさい』なんて、本当に大きなお世話です」

まとめ

まだまだ一人っ子を望むことに理解がない親世代。「何かあったときに助け合えない」と口をそろえて言いますが、実際に困難にぶつかったときKさんを助けてくれたのは兄弟ではなくご主人だったといいます。そんなこともあり「兄弟神話を押し付けてくる義母の発言が本当に苦痛」だそうです。

多様化が進む現代。結婚や家族の形も人それぞれです。しかし、残念ながらそれを周囲に理解してもらうには、まだまだ時間がかかるのが現状のようです。

【参考】
厚生労働省「人口動態統計(https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/kakutei18/dl/03_h1.pdf)」2018年(平成30年)全国の合計特殊出生率

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