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「子どもの習い事」感染症対策も気になるけれど…見逃せない問題児の存在

LIMO / 2020年6月19日 10時15分

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「子どもの習い事」感染症対策も気になるけれど…見逃せない問題児の存在

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響で継続していた東京都など5都道県への移動の自粛要請を19日から解除となりました。子どもの習い事も再開の連絡が入り改めて児童生徒の生活への影響の大きさを痛感しています。

株式会社バンダイが2019年5月に3~12歳の子どもを持つ親700人を対象に実施した「子どもの習い事に関する意識調査(https://www.bandai.co.jp/kodomo/pdf/question252.pdf)」の結果によると、「習い事をしている」子どもは63.4%となり、約3人に2人が習い事をしている状況です。開始時期は「小学校入学前」が約5割と、未就学児の頃から子どもの生活に密接に関わっていることが伺えます。習い事をするうえで無視できないのが人間関係。そこで今回は習い事の現場で目撃された問題児エピソードを取り上げます。

イスに座ってもいられない?学習塾にいる迷惑なA君 

Tさんが採点スタッフとして勤務している大手学習塾で目撃した問題児A君のケースをご紹介します。3歳児から高校生まで幅広い年齢層が自分のペースで課題に取り組む自学自習を基本とするスタイルの塾で、小学校3年生の男子A君はとても目立っていました。

まず、イスにしっかりと座る姿勢をキープすることができません。隣の児童にわざとぶつかるように脚を広げ、思い切り背中を反らせて後ろの席の子の学習を邪魔する体勢がお決まり。教室長から注意を受けると不貞腐れて離席し、教室内を自由に歩き回っては集中して学習している児童にちょっかいを出すという迷惑行為を繰り返していたそうです。

自身の学習に集中できないのは本人の問題なので仕方ないとしても、真面目に取り組んでいるほかの生徒の集中力を乱すA君には生徒もスタッフも困り果てていました。指導を重ねることで徐々に改善はしていましたが、通ってみないとどんな子が在籍しているかは分からないもの。学習塾を選ぶ際には実際に利用予定の曜日に体験学習をしに行き、どんな生徒と一緒に学習することになるのかチェックする必要があるかもしれません。

こんなところでイジメが?スイミングで起こった嫌な出来事 

小学校の学習指導要領に指定されているものの、日常生活で自然に習得するのが難しい水泳。そのため保護者の関心が高く、人気の習い事第1位の結果にもうなずけます。

スイミングスクールの特徴として、①送迎バスで通う②更衣室で着替える③水中でレクチャーを受けるという3点が挙げられます。したがって、他の習い事と比べ親や指導者・スタッフの目が届きにくい、生徒たちだけのシチュエーションが多く発生します。

Mさんの娘Bちゃんは以前通っていたスイミングスクールで、別の小学校に通う女子数人から嫌がらせを受けていました。Bちゃんがバスに乗り込むと、自分たちの荷物を空席に広げ席に座れなくする、大声でBちゃんについての悪口を言うなどの陰湿な行為が半年間ほど続き、Bちゃんはバス利用をやめ母親のMさんが毎回送迎することになりました。

しかし、嫌がらせはスクールに着いてからも続き、更衣室で着替えの最中に通路を塞いで通れなくする、プール内で順番に並ぶ際にわざと大きく距離を取られるなど心理的に追い詰められた結果、最終的にスイミングスクールを変えることになりました。バスで通う習い事は学区をまたぐ広範囲から生徒が集まるので、バックグラウンドが分からない児童との間に問題が起こるリスクも考慮する必要があるかもしれませんね。

まだそんなレベルなの?ピアノ教室にいる比べたがりなCちゃん親子

Uさんの娘は小学校1年生~5年生まで地元のピアノ教室に通っていました。個人経営の先生の自宅でレッスンを行うスタイルで、徒歩圏内から通う生徒がほとんどの家庭的な雰囲気でした。Uさん娘の小学校からも数名が通っており、たまたま同じクラスの女子Cちゃんも同時期にレッスンをスタートしたと聞いていたそう。

そこで年に1回の発表会に関連して、ちょっとした問題が発生。毎年春に開催する発表会に向けて前年の秋頃に課題曲が発表されるのですが、曲の難易度はそれぞれの生徒のレベルに応じて先生が決定するものです。そこでUさん娘の曲名を知ったCちゃんから「同じ時期に始めたのにまだその曲なんだね」ときつい一言が。対するCちゃんの曲は誰が聞いてもレベルの高い有名曲。難しい指使いやペダル操作で弾いている姿勢からして本格的です。

発表会のリハーサルで久しぶりに会ったCちゃんママからは「娘ちゃん、クラブ活動とかで忙しかったもんね!」とフォローのような発言をされたUさん。マンツーマン指導のため他の生徒との間で問題が起きることを想定していなかったので、親子で気分を害した出来事だったとUさんは語ります。

習い事は主催者との信頼関係が大事!

バンダイ「子どもの習い事に関する意識調査(https://www.bandai.co.jp/kodomo/pdf/question252.pdf)」の意識調査によれば、子どもの習い事にかける費用の1か月平均は13,607円。習い事別で見ると、1カ月の平均金額が最も高いのは「学習塾」の15,362円、次いで「英会話」の8,761円となりました。「学習塾」は1カ月に20,000円以上かける割合が27.5%と、他の習い事に比べて多いことも、平均金額を引き上げている要因であると推察され、学習系の習い事は他のジャンルに比べて高い費用をかける傾向にあることがわかっています。

決して安くはない金額をかけ大切な子どもを預けるからには、集中して課題に取り組める環境の確保が必要条件になります。問題児の被害に合わないためにも、習い事を検討する際にはしっかりと下調べをして不安要素がないかを見極めましょう。

そして習い事を決めたら、日頃から先生や主催側とコミュニケーションをとり信頼関係を築いておくと、万が一トラブルが発生した際の解決がスムーズになりそうです。子どもがそれぞれの目標に向かって、楽しく習い事に通えるよう親としてサポートを惜しまない姿勢を大切にしたいですね。

参考

㈱バンダイ「子どもの習い事に関する意識調査(https://www.bandai.co.jp/kodomo/pdf/question252.pdf)」結果(2019年6月26日)

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