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「返済できなくなったら困る!」住宅ローン破綻を防ぐために、今からできること

LIMO / 2020年9月2日 11時45分

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「返済できなくなったら困る!」住宅ローン破綻を防ぐために、今からできること

毎月の支出の中でも、特に大きな割合を占めている世帯が多い「住宅ローン」。収入が減ると、真っ先に影響が及びやすい項目ともいえます。

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響で家計状況が激変し、「このままでは返済が滞ってしまうかも…」と不安に感じている方もいることでしょう。

住宅ローン破綻を防ぐためには、どのような手段があるのでしょうか。

住宅ローンの実態

まずは、住宅ローンの実態をのぞいてみましょう。ここでは、国土交通省住宅局が2020年3月に公表した「令和元年(2019年)度 民間住宅ローンの実態に関する調査 結果報告書(https://www.mlit.go.jp/report/press/content/001333029.pdf)」の「新築住宅の建設・購入等に係る実績」「中古住宅の購入等に係る実績」をもとにみていきます。

この報告書では、平成30年(2018年)度の「新築住宅向け新規貸出額」は8兆6,874億円であり、平成 29年度より9,627億円増加していると示されています。また、既存(中古)住宅向け新規貸出額は 2兆1,516億円であり、平成29 年度より2,467億円の増加となりました。

このように、住宅向け新規貸出額は新築、中古ともに前年度より増加しています。住宅ローンを利用して住宅を購入している人の多さがうかがえますが、その反面、経済や雇用状況が悪化すれば、その返済に悩む人も増えると考えられます。

返済計画を見直そう

「返済が滞ってしまい、このままでは住宅ローン破綻に…」なんて事態は避けたいもの。そのためにも、まずは返済計画を見直しましょう。

ボーナス払いの併用を設定している場合、今後のボーナスの金額によっては返済が困難になることも考えられます。とくに2020年は、コロナ不況によるボーナスへの影響が懸念されます。ボーナス支給前の半年間を査定対象とする企業は多いようです。そのため今年は、「夏より冬のボーナスが大きく下がる」ということも大いに考えられます。

返済計画の見直しを行う場合は、冬のボーナスが予想を下回ることも視野に入れておくことをおすすめします。

借り換えは早めの検討を

現在の金利より安い住宅ローンに借り換え、月々の返済額を抑えるのも1つの方法です。金融機関のサイトなどでシミュレーションを行ない、今の返済額と比較してみましょう。

ただし、借り換えの際は、金融機関の審査を受ける必要があります。その際、前年度の収入が審査基準となるケースが多いです。コロナ不況による収入減が懸念される場合、借り換えの検討は早めに始めておくことをおすすめします。

家計そのものを見直す!

住宅ローンの返済をよりスムーズに進めるため、家計全体の改善にも取り組みましょう。特に固定費の見直しは、家計改善に効果が期待できそうです。

まずは、保険やスマートフォンなどの契約内容を見直し、毎月の引き落とし額を減らせるようにしてみましょう。料金プラン変更だけではなく、不要なオプションを解約するだけでも節約になります。

さいごに

収入面に不安を抱えやすい今だからこそ、事前に住宅ローン破綻の対策をしておくことが大切です。とくに今年の冬は、コロナ不況の影響でボーナスが大きく減ってしまうかもしれません。

実際のところ、2008年のリーマンショックで影響を受けた企業の多くは、直近ではなくその次のボーナスを大きく減らしました。なかには減額ではなく、支給そのものを見送ったケースも。そのような場合でも、住宅ローンのボーナス払いは容赦なくやってきます。

コロナ不況の波が押し寄せる現在、リーマンショック時と似た状況になる可能性もゼロではありません。今のうちに返済計画の見直しや金融機関の乗り換えを行ない、余裕をもって返済できる状態にしておきましょう。

さらに固定費の節約にも着手しておけば、返済に充てるお金を捻出しやすくなります。給料明細を見てから焦ることのないよう、今のうちから万全の備えをしておきましょう。

【参考】
「令和元年度 民間住宅ローンの実態に関する調査 結果報告書(https://www.mlit.go.jp/report/press/content/001333029.pdf)」国土交通省

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