「ほったらかし貯金」をする方法。ズボラな人ほど向いている
LIMO / 2021年1月18日 7時30分
「ほったらかし貯金」をする方法。ズボラな人ほど向いている
2020年はコロナの影響もあって、貯金どころではなかったというのが実感かもしれません。コロナ禍が収束するまでにはまだ時間がかかりそうですが、先行き不安だからこそ「今年こそはしっかりお金を貯めたい!」と目標を決めた人も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、ズボラな人でも続けられる「ほったらかし貯金」の始め方について紹介します。今年貯金をしたい!という方はぜひ参考にしてくださいね。
几帳面な人ほど節約がうまくいかない理由
そもそも貯金や節約では、マジメで几帳面な人ほどつまずきやすいポイントがあります。そういうタイプの人は、家計簿をつけようとしたときに10円、1円単位までつけようとしてしまいがち。家計簿にチャレンジしたことがある人はわかるかもしれませんが、1円単位でつけようとすると意外と数字が合わず、時間がかかってしまうのです。
数字が合わないと、その原因を探ることになります。「買ったのに記入が漏れているモノはないか?」とか「もしかして精算のときにレジの人がおつりを間違えたのかな?」なんて考え始めるとキリがありません。
節約も、マジメな人はこまめに家電製品の電源を切ったり、お風呂の残り湯を洗濯に使ったり、あらゆる努力をして節約しようと頑張ってしまいます。こういう努力はもちろん大切なのですが、日々忙しく暮らしている中で取り組むには労力が大きく、その割に効果が目に見えにくいもの。
これでは節約も家計簿もうまく続けられません。そこで考えたいのが「ほったらかし貯金」です。
ズボラでもできる「ほったらかし貯金」って何?
ほったらかし貯金は、その名の通りほったらかしでもお金が貯まる仕組みを構築しておくことです。「貯金しなきゃ!」と意識せずともお金が貯まる仕組みにしておけば、労力もストレスもなくお金を貯めることができますよね。
ほったらかし貯金自体は、とてもシンプルな形で実現できます。銀行の「自動入金(または自動送金)サービス」を活用するのです。これは銀行が提供するサービスの一つで、指定した金額を指定した預金口座に自動で振り込むもの。なお、振込先が同一銀行内の場合と他の銀行の場合等で手数料が異なる点には注意が必要です。
具体的には、給与が振り込まれる口座から預金用口座に自動で振り替えてくれるように設定するだけです。ただし、いくつかポイントがあります。
ほったらかし貯金を始めるときの注意点
1. 振込日の設定
1つ目は、振込日についてです。基本的には、お給料日の翌営業日に設定するといいでしょう。ほかのタイミングだと、設定した金額が確保できない可能性があります。
たとえば毎月3万円貯金したいと思っていても、すでに銀行残高が3万円を切っているということが起こりうるのです。お給料日の翌営業日を振替日としておけば、設定金額が残っていないということは避けられます。
2. 銀行の選択
2つ目は、自動入金サービスを提供している銀行としていない銀行があるため、それを考慮して銀行を選ぶこと。当然ながら、このサービスを提供していない銀行の場合は実現できませんので、諸条件と合わせて確認することが大切です。
また、銀行口座は、用途によって3つ以上に使い分けると使い勝手がよくなります。給与口座、貯金用口座、生活費決済用口座の3つを柱に、自分なりに使いやすいように口座数を増減させるとよいでしょう。
筆者は5つの口座を使い分け
筆者の場合、5つの口座を使い分けており、毎月、給与口座から貯金用口座と生活費決済用口座に自動入金しています。生活費決済用口座からは家賃や光熱費、クレジットカードの利用額が引き落とされます。一方、貯金用口座に毎月決まった金額を自動入金した後の残りは、自由に使えるお金としています。
あと2つのうち1つは臨時出費用口座です。貯金用に貯めているお金とは別に、ボーナスのたびに10万円ほどプールしておくのです。冠婚葬祭の臨時出費や、家電製品が突然壊れたり、自身のケガ・病気といった急な出費に備えるものです。以前は臨時出費で貯金のリズムが崩れることが多かったため、貯金用とは別にこの口座を設けています。
また、この口座のお金があるので、医療保険には加入していません。このようにお金を貯めておけば医療保険に別途加入する必要はないと考えたからです。
最後の口座は、短期的な目標のための貯金口座です。貯金用口座が2つあるというイメージですね。1つは老後資金用の口座、もう1つは短期的な用途のためのもの。ある程度の金額が貯まったら目的のモノを買うとか、旅行をする、といった使い方をしています。
おわりに
上記のように自動入金サービスと銀行口座の使い分けをフル活用すれば、ほったらかし貯金の完成です。最初の設定はそれほど難しいものではなく、振込日、振込金額、振込先を指定するだけですから、無理のない金額で始めてみてはいかがでしょうか。一度始めればあとは自動なので、今年の年末には「意外と貯まったな」と思えているはずですよ。
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