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日経平均3万円を維持した1週間。過去最高値38,915円まで広がる視界

LIMO / 2021年2月22日 7時35分

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日経平均3万円を維持した1週間。過去最高値38,915円まで広がる視界

【日経平均株価】テクニカル分析 2021年2月21日

日経平均が30年6カ月ぶりに30,000円台へ

2021年2月19日の東京株式市場で、日経平均株価の終値は前日より218円17銭安の30,017円92銭となりました。3日続落ですが、3万円は維持して終えました。

先週は週初15日の午前に反発していきなり3万円を上回り、終値も30,084円となりました。終値が3万円台となったのは、1990年8月2日以来、約30年6カ月ぶりです。

新型コロナウイルスの新規感染者数が世界的に減少傾向にあることや、ワクチンの接種が各国で始まっていることから、経済活動回復への期待が高まりました。米国などで大型の経済対策が実施されると見込まれていることも、投資家に好感されました。

今週の動きはどうなるでしょうか。19日の米株式市場でダウ工業株30種平均は小幅ながら反発し、前日比98セント高の31,494ドル32セントで終えています。S&P500種株価指数とともに、高値圏で推移しています。

利益確定売りが出やすい局面ながら、米株も日本株も、少し押しが入るとすぐに買われる動きになっており、底堅さを感じさせます。

一つ気になるのが米国の金利です。米10年物国債の利回りは、2021年に入ってから節目となる1%台を回復しています。16日には一時、1.3%台まで上昇しました。

金利上昇の背景には、景気回復への期待が高まっていることがあります。しかし、金利が急に上がると、株式市場に影響を与えます。一般的に、金利が上昇すると株価は下落します。連邦準備制度理事会(FRB)の要人などの発言により、相場が急に動くことがあるので注意したいところです。

国内でも、新型コロナウイルスの感染者数の増加がやや落ち着いてきています。ワクチン接種も始まっています。緊急事態宣言の解除要請を検討する自治体も出始めるなど、アフターコロナを見据えた仕込みの時期と言えます。

これまで苦戦していた業界や、出遅れセクターなどを中心にした銘柄がチャンスになるでしょう。業績の上方修正などを行う企業もありそうです。

5日線を割り込むが、一時的か。中長期的には上目線で

先週の日経平均の値動きをテクニカル面から振り返ってみましょう。前週まで5日移動平均線に沿って堅調に上昇していました。

前週末12日のザラ場高値が29,650円と、3万円にあとわずかのところまで迫っていたことから、大台回復への期待が高まっていました。実際には、先週初15日の前場でいきなり3万円を突破、さらに陽線となって終値も30,084円となり、終値ベースでも3万円を超えました。

翌16日も陽線となって、一時、30,714円まで上昇。ただ、その後は伸びず、短い陰線が続いて、5日線も割り込んでしまいました。しかし、終値ベースでの3万円は維持しました。

今週以降の展開はどうなるでしょうか。現在は昨年10月末からの強い上昇トレンドが継続している状態です。短期間で一気に3万円に達しました。こういったことからも利益確定売りが出やすいところではありますが、目線を上に持って「買い」で臨むのがいいでしょう。

上値メドは当然、日経平均の過去最高値である1989年12月29日の38,957円(ザラ場ベース)です。注目すべきは、ここまで目立った節がなく、かなり視界が広がっていることです。

逆にここから調整があるとすれば25日線の29,000円あたり、また1月14日の高値(28,979円)も意識されるでしょう。

ただし、このあたりは過去にもみ合って売買も積み上がっているところでもあるので、下抜けするにもパワーが必要です。むしろ、このあたりまで下がってきたら押し目買いのチャンスと考えていいでしょう。

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