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日経平均は続伸で2万9000円台回復、3万円超えも視野に入る背景

LIMO / 2021年6月28日 8時5分

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日経平均は続伸で2万9000円台回復、3万円超えも視野に入る背景

【日経平均株価】テクニカル分析 2021年6月27日

米株の動きに連れて日本株も乱高下

2021年6月25日の東京株式市場で、日経平均株価の終値は前日より190円95銭高の29,066円18銭でした。終値ベースで29,000円を超えるのは6月17日以来です。

先週、週初は米ダウ工業株30種平均の下落などを受けて連れ安となりました。一時は1,100円超も下げ、28,000円を割り込む局面もありました。

しかしその後はダウ平均が大幅に反発し、日本株も買い戻されました。日によって大きく乱高下しましたが、結局、週間で見ると190円あまりの上昇で終わっています。

今週の動きはどうなるでしょうか。先週は、米連邦準備制度理事会(FRB)のテーパリング(量的緩和の縮小)にともなう2020年の利上げ見通しを巡り、投資家が一喜一憂する動きになりました。

ただし、喉元過ぎれば熱さを忘れる、ではないですが、一時はパニック的な売りにはなったものの、早くも買い戻しの動きになりつつあります。

というのも、米国や欧州では新型コロナウイルスのワクチン接種が進み、一部の地域ではすでに通常の経済活動が再開しているからです。さらに企業では業績について上方修正するところも増えています。

こういったこともあって、米株は依然として好調です。25日の米株式市場でもダウ平均は続伸し、前日比237ドル02セント高の34,433ドル84セントで終えています。

ナスダック総合株価指数は5営業日ぶりに反落したものの依然として高値圏、S&P500種株価指数は続伸し、連日で過去最高値を更新しています。日本株も週初から連れ高になることが期待されます。

これまで日本ではワクチン接種の遅れがネックでしたが、足元ではかなり速いペースで接種が進んでいいます。経済活動の再開にも期待がかかり、出遅れ感のある日本株がそろそろ上値を試す展開になるのではないかとも思われます。

今週は重要指標の発表もいくつか予定されており、7月1日には6月の米サプライマネジメント協会(ISM)の製造業景況感指数、2日には6月の米雇用統計が発表されます。

雇用統計の結果によっては、テーパリングの議論が始まるとの見方が広がる可能性があります。その点では、今週は様子見になることも考えられます。

75日線回復を再度試す動きへ

先週の日経平均の値動きをテクニカル面から振り返ってみましょう。先週は週初から大きく窓をあけて下落して寄り付くと、そのまま長い陰線となりました。ただ、引けにかけては長い下ヒゲも付きました。結局、翌日から週末にかけて、往って来いのような形で下落分を戻しました。

今週以降の展開はどうなるでしょうか。先週初には25日移動平均線も割り込んだことから一時はヒヤリとしましたが、その翌日には25日線を回復、さらに週末にはローソク足の実体が75日線にかかるまで戻しました。

現状は、上は75日線に押さえられ、下は25日線にサポートされるような形になっています。ただ、6月21日の大幅な下落でも安値は27,795円であり、直近の下値メドである5月13日の安値(27,385円)までは下げませんでした。そういう点からも、下値は限定的ではないかと考えられます。

上値メドとしては、心理的節目となる29,000円、さらには、6月15日の高値(29,480円)、5月10日の高値(29,685円)あたりになります。ちょうど75日線が29,000円付近にかかっています。

ここを超えると、もう一段上のステージに上がりそうです。そういったこともあって、今週は75日線を回復できるかどうかが一つのポイントになります。

このところ方向感が出しづらい展開が続いています。判断が難しければ75日線を回復するまでは様子見でもいいでしょう。75日線を回復し、下値の堅さが確認できれば積極的に上目線で付いていきたいところです。

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