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30~40代に聞いた「20代の後悔ランキング」2位は資格取得、1位は?

LIMO / 2022年2月4日 14時50分

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30~40代に聞いた「20代の後悔ランキング」2位は資格取得、1位は?

株式会社UOCCが運営する女性向けメディア「Spicomi」が2021年12月28日〜2022年1月3日に30〜49歳の348人(男性166人、女性182人)に行った調査によると、20代で後悔していることの2位は「資格取得」でした(2022年1月11日公表)。

30代になれば仕事が忙しくなり、また結婚や出産をしたりすると自分の時間がほとんどなくなります。時間に余裕があり、体力もある20代だからこそ、仕事をしながら資格取得もしやすいでしょう。

では、気になる1位は何でしょうか。

30~40代の「20代の後悔ランキング」

同調査をもとに30~40代が感じる20代の後悔を見ていきましょう。

出典:Spicomi(https://spicomi.net/media/)「20代後悔ランキング調査!20代でやっておくべきことは?」(2022年1月11日公表)

1位は「投資」(33.9%)、2位「資格取得」(31.6%)、3位「色々なところへ旅行する」(28.7%)、4位「勉強」(27.6%)、5位「人生設計をする」(26.7%)でした。

「色々なところへ旅行する」以外は、投資や資格取得、勉強、人生設計、また5位以下では6位の貯金、7位の語学力の向上、8位の自己投資など「お金」や「仕事」にまつわる内容が多く挙がる結果となりました。

後悔している理由についても見ていきましょう。

「働き始めるとなかなか時間が取れないので、まとめて時間のある時にできることをしておけばよかった。長期間の旅行や資格取得のための勉強などは特にそのための時間が必要なので、体力と時間のあるうちにしておくほうがいい。また、歳をとると時間をお金で買う必要が出てくることがあるので、そのためにも無駄遣いしない習慣づくりは大切。」(45歳女性)

「投資にもっと興味を抱き勉強していたらもっと不労所得が増やせたのではないか後悔。キャリアなど気にしないでただ楽しい仕事をやっていたら、収入も増えないしスキルアップも無く気が付くと無駄な時間が過ぎた様な気がして後悔。」(41歳男性)

「20代のときは仕事で忙しく、結婚しても新婚旅行にも行かないまま、20代後半には子供が産まれてなかなか遠出をすることが出来なくなったので、今ではもっと国内でも海外でも色々な場所へ旅行しておけば良かったなと思っています。それと、資格取得をしておけば子育てがひと段落した時に、そのスキルを活かした仕事を探すことができたのではないかなと、そのための勉強をしておけば良かったと思っています。」(39歳女性)

20代の間は体力が衰えたり、結婚することで生活が変わったりすることのイメージがしにくいかもしれません。

30~40代の方々が話すように、結婚して自分の時間がなくなれば投資や資格取得、勉強等にじっくり時間をかけることが難しくなります。よほどモチベーションが高ければ可能ですが、日々の仕事や育児にかける時間や体力の比重が大きく、無理をすることにはなるでしょう。

仕事やお金に関することがほとんどの中、旅行が挙がっているのも興味深いですね。大人同士なら気軽に行ける場所でも、お子さんが小さいとなかなか行けなくなる場所は意外とあります。コロナ禍が落ち着いたら、20代のうちにさまざまな場所へ出かけるのもいいでしょう。

1位の投資は意外? 実は熟年夫婦も後悔している

20代の後悔ランキング1位が投資というのは、意外な面もあるかもしれません。実は熟年夫婦も、同じように投資に対して後悔しているようです。

少し前の統計になりますが、松井証券が全国の結婚3年以内の20~30代男女400名(以下、若年夫婦)、結婚30年以上の50~60代男女400名合計800名(以下、熟年夫婦)を対象に行った「夫婦の家計管理事情に関する調査」より、「あなたが、若いうちからやっておけばよかったと後悔することをすべて教えてください」という質問に対する回答を確認しましょう(2020年6月30日公表)。

熟年夫婦「やっておけばよかった後悔」

1位:資産形成・資産運用(37.6%)

2位:定期的な運動(26.0%)

3位:後悔したものはない(24.7%)

4位:旅行(19.9%)

5位:親孝行(18.7%)

※松井証券株式会社調べ

50~60代の熟年夫婦が後悔しているのも、1位は「資産形成・資産運用」でした。

では、熟年夫婦はどのタイミングから資産形成・資産運用をはじめればよかったのかというと、独身時代(50.8%)結婚時(31.6%)とおよそ8割が独身~結婚時と答えています。

結婚してお子さんが生まれた場合、じっくりマネープランを考えたり、運用について情報収集したり、リスクを調べたりする時間をとるのは難しいでしょう。

また、若い世代だからこそとれるリスクや、投資にかけられる時間の多さもあります。

40代までは貯蓄より負債の多い家庭が多い

30代以上の方がお金に関する後悔を語る理由の参考となる資料として、総務省統計局の「家計調査報告(貯蓄・負債編)―2020年(令和2年)平均結果―(二人以上の世帯)」より、年齢階級別の貯蓄と負債をご紹介します。

出典:総務省統計局「家計調査報告(貯蓄・負債編)―2020年(令和2年)平均結果―(二人以上の世帯)」「Ⅲ 世帯属性別にみた貯蓄・負債の状況」

 

上記をみると分かるように、二人以上の世帯では「40歳未満」「40~49歳」ともに貯蓄よりも負債のほうが大きくなります。これは住宅ローンによる負債が影響しているためと考えられます。

結婚するとマイホームを購入する方も増えます。お子さんが生まれれば生活費が上がるだけでなく、教育費への備えも必要でしょう。あわせて現代では、同時並行で老後資金を準備する必要もあります。

そのような現実を前に、「できるだけ早いうちから投資をはじめればよかった」と思うのでしょう。

同じ時間を生きるなら、少しずつ行動を変えてみよう

先輩方の後悔をみてきましたが、後悔ゼロという人は少ないでしょう。ただ今からの選択次第で、将来の後悔を減らしたり、後悔したとしても納得できたり、未来を変えたりすることは可能です。生活の基盤となる「お金」について、おうち時間が増える今の時期に考えてみるといいかもしれませんね。

金融庁の「NISA・ジュニアNISA口座の利用状況に関する調査結果の公表について(2021年12月24日公表)」によると、20代のつみたてNISA数は94万8039口座。2021年6月末からの増加率は17.2%と、20~80歳以上の中でトップです。

20代の方の中でも、つみたてNISAのように運用をはじめている人はいます。運用にはリスクもあるので、ご自身の合った方法を見つけるべく、情報収集からはじめてみてはいかがでしょうか。

参考資料

Spicomi「20代後悔ランキング調査!20代でやっておくべきことは?」(https://spicomi.net/media/articles/3694)

松井証券「若年夫婦・熟年夫婦の実態調査」(https://www.matsui.co.jp/company/ir/press/research/20200630.html)

総務省統計局「家計調査報告(貯蓄・負債編)―2020年(令和2年)平均結果―(二人以上の世帯)」(https://www.stat.go.jp/data/sav/sokuhou/nen/index.html)

金融庁「NISA・ジュニアNISA口座の利用状況に関する調査結果の公表について」(2021年12月24日公表)(https://www.fsa.go.jp/policy/nisa/20211224.html)

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