男子からは総合商社が人気！？ 25卒就活生の人気企業ランキングTOP20位

【LIMO・U23編集部】男女、文理別ランキングも発表　学生が結果を考察

毎年話題になる就活生の人気企業ランキングですが、今年も各社から公表されてきました。

各企業の運営する就活サイトで調査を行っているため、公表している企業ごとに対象となる学生の属性が変わり、ランキングに違いがあります。

今回は株式会社文化放送キャリアパートナーズが有効回答数8695（うち男子3,718・女子4,977／文系7,020・理系1,675)を得た「2025入社希望者対象　就職活動[早期]　就職ブランドランキング調査」の結果を見ていきます。

就職ブランドランキング 総合ランキングTOP20位

出所：株式会社文化放送キャリアパートナーズ「2025年卒対象・就職ブランド調査[早期]：伊藤忠連覇、商社・IT人気、学生の企業絞り込みも加速」（2023年11月27日）PR TIMES（https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000027.000090419.html）

1位：伊藤忠商事

2位：博報堂／博報堂ＤＹメディアパートナーズ

3位：日本生命保険

4位：大和証券グループ

5位：東京海上日動火災保険

6位：Ｓｋｙ

7位：三菱商事

8位：丸紅

9位：ＫＡＤＯＫＡＷＡ

10位：バンダイ

11位：味の素

12位：住友商事

13位：大日本印刷

14位：ジェイアール東日本企画

15位：ＳＭＢＣ日興証券

16位：三井住友信託銀行

17位：ソニーミュージックグループ

18位：明治グループ（明治・Ｍｅｉｊｉ、Ｓｅｉｋａ、ファルマ）

19位：第一生命保険

20位：三井物産

1位は2年連続で伊藤忠商事となりました。

BtoB企業でありながらも、その他の5大商社全てがTOP20にランクインしました。資源価格の高騰による好業績や海外での活躍機会が多いことが影響していると考えられます。

ほかの企業をみると、特定の業界への人気の偏りは少ないように思えますね。

TOP10で24卒の調査よりも順位を上げた企業は博報堂／博報堂ＤＹメディアパートナーズ、東京海上日動火災保険、KADOKAWAでした。

特にKADOKAWAはTOP20圏外からのランクインです。近年の出版業界はIT事業にも力を入れ始めていることから人気が再燃しているのではないでしょうか。

LIMO・U23編集部からは、「印刷業界の企業の選考を受けたことがありますが、IT事業に力を入れていたり、ホームページやプロモーションに凝っていて、見ていて面白かったという印象があります」という意見も挙がりました。

※編集部注：外部配信先では図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際はLIMO内でご確認ください。

就職ブランドランキング 性別別ランキングTOP10位

Michal Sanca/shutterstock.com

男子ランキングTOP10

1位：伊藤忠商事

2位：日本生命保険

3位：三菱商事

4位　博報堂／博報堂ＤＹメディアパートナーズ

5位：大和証券グループ

6位：東京海上日動火災保険

7位：ソニー

8位：Ｓｋｙ

9位：三井物産

10位：住友商事

女子ランキングTOP10

1位：伊藤忠商事

2位：博報堂／博報堂ＤＹメディアパートナーズ

3位：日本生命保険

4位：丸紅

5位：バンダイ

6位：大和証券グループ

7位：明治グループ（明治・Ｍｅｉｊｉ　Ｓｅｉｋａ　ファルマ）

8位：Ｓｋｙ

9位：東京海上日動火災保険

10位：ＫＡＤＯＫＡＷＡ

男子ランキングでは総合商社が4つもランクインしています。女子ランキングでは、丸紅がランクイン。LIMO・U23編集部によると、「丸紅はほかの商社と比べて女性の活躍を支援している印象がある」とのこと。それゆえに女子からの人気が高いのかもしれません。

男子、女子ともに総合ランキングの上位と同じ企業がランクインしていますが、女子ランキングではバンダイや明治グループのようなメーカーが人気ですね。

日本生命保険や大和証券グループは転居を伴わない総合職での採用があり、転勤が多いイメージがある金融業界でもライフプランを立てやすいことが人気の要因になっているのではないでしょうか。

就職ブランドランキング 文理別ランキングTOP10位

AlexLMX/shutterstock.com

文系ランキングTOP10

1位：伊藤忠商事

2位：博報堂／博報堂ＤＹメディアパートナーズ

3位：日本生命保険

4位：大和証券グループ

5位：東京海上日動火災保険

6位：丸紅

7位：三菱商事

8位：ＫＡＤＯＫＡＷＡ

9位：ＳＭＢＣ日興証券

10位：ジェイアール東日本企画

文系はデータの人数が多いことから総合ランキングと同じ様な結果となっていますが、商社と金融が目立ちます。筆者は金融業界の企業というと銀行のイメージが強いのですが、近年の低金利政策の影響か保険と証券が人気のようです。

理系ランキングTOP10

1位：ソニー

2位：旭化成グループ

3位：味の素

4位：伊藤忠商事

5位：Ｓｋｙ

6位：富士フイルムグループ

7位：野村総合研究所

8位：花王

9位：ＮＴＴデータ

10位：トヨタ自動車

全体的に総合ランキングとはかなり異なるランキングとなっていることがわかると思います。理系のランキングでは1位は世界的トップ企業であるソニーとなりました。

TOP10にはSkyや野村総合研究所といったIT企業や味の素、花王のようなメーカーがランクインしていることから文系との違いが見られますね。

総合ランキングと理系のランキングに大きな違い

今回は就活生の人気企業ランキングについて見てきました。男子・女子、文系・理系ともに伊藤忠商事が上位人気でした。

一方で総合ランキングと理系のランキングに大きな違いがあることが印象的でした。

ランキングのような調査では回答数の多い集団に結果が引っ張られやすくなります。属性別に見られる場合は確認しておくとより情報を拾いやすくなるのではないでしょうか。

参考資料

株式会社文化放送キャリアパートナーズ「2025年卒対象・就職ブランド調査[早期]：伊藤忠連覇、商社・IT人気、学生の企業絞り込みも加速」（2023年11月27日）PR TIMES（https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000027.000090419.html）