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30代の二人以上世帯でいくら貯蓄しているのか

LIMO / 2019年2月18日 11時0分

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30代の二人以上世帯でいくら貯蓄しているのか

【二人世帯以上貯蓄シリーズ】金融資産の平均値と中央値(2018年調査版)

皆さんはどのくらいのお金を貯金しているのでしょうか。また、株式や投資信託といった有価証券に投資をしているのでしょうか。自分の財布も気になりますが、他人の貯蓄も気になるという方も多いのではないでしょうか。シリーズでお伝えしている「二人以上世帯貯蓄シリーズ」。今回は30代の二人以上世帯の貯蓄について見ていきましょう。

30代の貯蓄とはいくらか

2018年11月9日に金融広報中央委員会(事務局 日本銀行情報サービス局内)の「知るぽると」が発表したデータでは、最新の30代の二人以上世帯の金融資産保有状況が確認できます。

30歳代二人以上世帯の金融資産の平均値は660万円となっています。また、この中で金融資産非保有世帯は17.5%となっています。当調査における30歳代の調査実数は世帯ですが、そのうち2割程度が金融資産を保有していないという結果となっています。

今回の調査では平均値に加え中央値も発表されています。30歳代の二人以上世帯の金融資産の中央値は382万円となっています。先ほども見たように当世代は金資産非保有世帯が2割程度います。結果として中央値がこの水準となってしまうともいえるでしょう。

30代の金融資産保有額の分布

ここでは金融資産を保有していない世帯を含む30歳代の二人以上世帯について金融資産保有額ごとの分布について見ておきましょう。

30代の二人以上世帯については、どの程度の金融資産をどの程度の割合の世帯が保有しているのでしょうか。

3000万円以上:1.5%

2000万以上3000万円未満:3.5%

1500万円以上2000万円未満:4.7%

1000万円以上1500万円未満:7.7%

700万円以上1000万円未満:8.9%

500万円以上700万円未満:12.8%

400万円以上500万円未満:7.4%

300万円以上400万円未満:9.6%

200万円以上300万円未満:6.9%

100万円以上200万円未満:9.1%

100万円未満:5.2%

金融資産非保有:17.5%

※上記以外に無回答の5.2%がある

金融資産を保有する世帯の金融資産はどのくらいか

では、30代で金融資産を保有する二人以上世帯についてはどの程度の金融資産をどのくらいの割合の世帯が保有しているのでしょうか。

金融資産保有世帯の金融資産保有額の平均値は810万円、中央値は500万円となっています。続いて、金融資産保有額ごとの分布について見ておきましょう。

3000万円以上:1.8%

2000万以上3000万円未満:4.2%

1500万円以上2000万円未満:5.7%

1000万円以上1500万円未満:9.3%

700万円以上1000万円未満:10.8%

500万円以上700万円未満:15.6%

400万円以上500万円未満:9.0%

300万円以上400万円未満:11.7%

200万円以上300万円未満:8.4%

100万円以上200万円未満:11.1%

100万円未満:6.3%

※上記以外に無回答の6.3%がある

金融資産規模だけで語る問題点とは

ここまで金融資産について見てきましたが、個人の資産を語る上で欠かせないのが不動産です。いわゆる「マイホーム」を購入されている方であれば、個人のバランスシートを考えると資産としてバランスシートの左側に不動産があることでしょう。

一方で、住宅ローンを組んでいる世帯では、バランスシートの右側には銀行等の金融機関から借入(負債)があることでしょう。

したがって、家計全体のバランスシートを見る際には、金融資産に加え実物資産も考慮しなければならないでしょう。また預貯金だけではなく負債も考慮した「ネットキャッシュ」という概念も必要になるでしょう。もしかしたら、ネットキャッシュにしたらマイナスの世帯も多いかもしれません。

まとめにかえて

30歳代の二人以上世帯について、金融資産保有世帯に限って言えば、金融資産保有額の平均値で810万円、また中央値は500万円ということになり、平均値では貯蓄の目安になるともいえる1000万円は超えていません。

一方で、30歳代の二人以上世帯で金融資産を保有しない割合も2割近く、子育てなどがあるケースでは子供の教育資金面では不安が残るというケースもあるでしょう。今後、これまで以上に年収の動向などと共に貯蓄に注目が集まりそうです。

【ご参考】金融資産とは何か

当調査で含まれる金融資産には、預貯金、生命保険、損害保険、個人年金保険といった保険、また株式、投資信託、債券といった有価証券と財形貯蓄が含まれます。

【用語解説】中央値と平均値とは

平均値とは、データの値を合計しそのデータ数で割ったものを言います。また、中央値については、データの値を順に並べ、その中央にある値を中央値(メジアン)といいます。値が偶数個の際には、中央の2つの値の平均値をとります。

【参考文献・データ】

知るぽると「家計の金融行動に関する世論調査」[二人以上世帯調査](2018年)(https://www.shiruporuto.jp/public/house/loan/yoron/futari/2018/pdf/yoronf18.pdf)

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