株の買い時さんインタビュー前編:チャンネル登録10万人!人気YouTuberの投資術
トウシル / 2020年9月10日 5時10分
株の買い時さんインタビュー前編:チャンネル登録10万人!人気YouTuberの投資術
今回は人気投資ブロガーであり、投資系YouTuberとしても活躍する「株の買い時」さんにご登場いただきました。
2013年に株式投資を始め、2018年に投資ブログ『株の買い時を考えるブログ』を、2019年にYouTube『株の買い時を考えるチャンネル』をスタート。企業分析の方法から銘柄選び、さらには株主優待までわかりやすく解説する動画が人気を呼び、この8月にはチャンネル登録者数が10万人を突破しました。
まず前編では投資を始めたきっかけや、ご自身の投資術について伺いました。
ビギナーズラックは続かず、100万円の損失を出した
──買い時さんが運営するYouTubeチャンネル『株の買い時を考えるチャンネル』の登録者が10万人を突破しましたね。開設して1年ちょっとしか経っていないのにスゴいです。
こんなに早く多くの人に見ていただけるとは思っていなかったので、うれしいです。視聴者の皆さまには、本当に感謝しています。
──今は会社にお勤めなんですよね。
はい、今は兼業投資家、兼業YouTuberです。
──動画もかなり頻繁に更新されていますし、ブログも書かれています。体がいくつあっても足りないほど忙しいのではないですか?
そうですね。夜中まで動画の編集をしたり、ブログを書いたり。でも、投資について書いたり話したりするのが好きなので、苦とは思いません。
──今回のインタビューは株主優待特集との連動企画でして、今日は株主優待についてもお聞きしたく思っています。よろしくお願いします。
まず、投資を始めたきっかけや、ご自身の投資スタイルについてお伺いできますか。
投資を始めたのは2013年ですから、7年前になります。もともと父が株式投資をやっていて、中学の頃から何となく興味を持っていたんです。それで、その年、初めて株を買いました。
──最初に買った銘柄を覚えていますか。
はい、ソフトバンクです。30万円ほど購入したのですが、すぐに値が上がり、「オレって天才かも」と本気で思いました(笑)。
でも、その後は何を買ってもうまくいかず、気付いたら100万円ほど失っていました。いくら父の姿を見ていたとはいえ、投資の知識があったわけではないし、いま振り返ると、負けて当然だったかもしれません。
──それでも投資を続けたのですか。
取引の頻度は減りました。たまには買っていましたが。
──その後、本格的に始めたのはいつですか。
2年ほど前です。その頃、友人からブログで副収入を稼いでいるという話を聞き、僕も副業にできたらいいなと思い、ブログを始めたんです。最初は何でもありの雑記ブログでした。
ところがどういうわけか、投資について書くとアクセス数が増えるんです。いろいろ質問が来たり。だったら、いっそ投資に特化したブログにしようと思い、リニューアルしました。
──なるほど。
それで、まず投資の勉強を始めました。
2013年に投資を始めた頃もかなり本は読んでいたので、ブログを書くくらいの知識はあったのですが、読者からいろんな質問が来るので、より本格的に勉強せざるを得なくなりました。
で、集中的に勉強するうちに、自分でもまたやってみたくなったんです。
自分の投資スタイルに固執すると進歩はない
──買い時さんのブログやYouTubeでは、幅広いテーマを取り上げていらっしゃいます。銘柄分析、配当金、株主優待関連の記事が多いですが、投資信託に関する記事などもあったり。
それらはすべて実際に行っているんですか。
はい。実際の体験談です。ただし、常にすべてをやっているわけではありません。
例えば、投資を始めた頃は大型株を買うことが多かったんです。誰もが知っているような銘柄を買って配当金や株主優待を狙う、というスタイルでした。株主優待銘柄もいろいろ買っていました。
──インカムゲインを狙うスタイルだったのですね。
はい。でも、今は売買差益を狙う、つまりはキャピタルゲインを狙うというスタイルに変わってきています。
──そのときどきで投資スタイルを変えているのですか。
そうですね。自分が置かれた状況や、社会情勢などに応じて、最も有利と思える方法を取るのがベストだと思っています。
──そういえば最近、米国株も始められたとか。
米国株の人気が高まっていると聞いて調べたら、よさそうな銘柄が山のようにあって、これは放っておけないなと。それでいろいろ買い始めたら、思った以上にいい感じなので、最近は日本の中小型グロース株だけでなく、米国株も取引しています。
──どのような銘柄を持っているのですか。
アップル(AAPL)やエヌビディア(NVDA)、ペイパル(PYPL)などです。
──米国には高配当銘柄が多いので、配当金目当てに保有する人が多いですよね。買い時さんもそうですか。
いいえ、米国株もキャピタルゲイン狙いです。
──2年ほどの間に、柔軟にいろんなやり方を実践されているのですね。
少し成果が出たからといって、それに固執していると進歩はないと思うんです。もっといい方法があると思ったら、とりあえず試してみる。そういう姿勢を大事にしたいと僕は思っています。
──では、1年後も米国株をメインにされているとは限らないでしょうか。
はい、どこか、新興国の株でも買っているかもしれません(笑)。
短期取引に挑むならチャートを読めることが大事
──今は売買差益を狙うスタイルとのことですが、やはり大型株がメインなのですか。
当然、米国株は大型銘柄が多くなります。でも、日本株は中小型株メインです。
中小型株のほうが値動きが激しいので、チャンスが多いんです。マザーズなど新興市場の銘柄もよく買います。
──バリュー投資か、グロース投資かといったらどちらですか。
僕の場合はグロース投資です。
バリュー投資は、株価が割安なときに買って適正な価格に戻るのを待つという方法ですが、なかなか株価が戻らないということもよくあるわけで、結果的に長く保有することが多くなります。
僕は待つのが苦手というか、すぐに結果を求めたいタイプなので、それがどうも性に合わないんです。
──では、短期取引が多いのですか。
はい、会社勤めなのでデイトレードは無理ですが、買ってから1週間、長くても1、2カ月で売ることが多いですね。いわゆるスイングトレードに近いと思います。
──そのやり方だと専門知識が必要ですし、情報収集も大変ではないですか。
そうですね、企業の業績や財務を読むファンダメンタル分析はもとより、過去の値動きから将来の値を予測するテクニカル分析の知識も必要になります。
──チャートも読めなければならない、ということでしょうか。
はい。昔はチャートなんて面倒くさい、読めなくても困りはしないだろうと思っていたんですが、違いました。
もちろん、配当金や株主優待狙い、あるいは中長期投資の場合は、チャートが読めなくても問題ないと思います。でも、短期取引では必要なものだと思っています。
いずれはデイトレードやスイングトレードにも挑戦したいと考えている人は、今のうちから学んでおくべきだと思います。
──なるほど。中編では、買い時さんがどのような方法で投資を勉強したかについてお伺いします。
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(トウシル編集チーム)
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