【1991(平成3)年6月3日】長崎県島原半島の雲仙・普賢岳で大火砕流が発生
トウシル / 2023年6月3日 7時30分
【1991(平成3)年6月3日】長崎県島原半島の雲仙・普賢岳で大火砕流が発生
1991(平成3)年6月3日
長崎県島原半島の雲仙・普賢岳で大火砕流が発生
1991年6月3日、雲仙・普賢岳の噴火により火砕流被害が発生しました。
雲仙岳(うんぜんだけ)は、長崎県の島原半島中央部にある活火山で、最高峰の平成新山(1,483メートル)を中心に、周囲に、普賢岳(1,359メートル)の他、20の山々で構成されています。過去の観測データにより1968年頃より火山としての活動期に入っていたということが判明しており、1991年の噴火後、1995(平成7)年にようやく終息宣言が出されました。
噴火活動は、島原半島、特に島原市と深江町に大きな被害をもたらし、この時発生した火砕流は、溶岩ドームから下方約4キロメートルまで流れ出しました。最盛時は約30万立方メートルで、300~400度の溶岩を噴出。時速約100キロメートルに達する勢いで町を飲み込み、被害にあった大野木場小学校などは再建不可能な損傷を受けました。
雲仙普賢岳の噴火による建物の被害状況は、火砕流によるものと土石流によるものを合わせて2,511棟で、被害額は2,299億円となっています。避難勧告により約1万1,000人が危険区域より避難していましたが、報道関係者、火山学者、消防団員、警察官、住民など43名の死者と行方不明者、9名の負傷者を出す惨事となっています。
観測により、山の様子がおかしいと警告が出ていましたが、噴出開始時期の特定ができなかったこと、また「避難勧告」では避難の協力をお願いするという形になり強制力がなかったこと、火砕流に対する認識が低く車で逃げ切れるだろうと予測したことなどが、多くの人的被害をもたらしたと言われています。
1991 年6月3日の日経平均株価終値は
25,912円61銭
ライター FIX JAPAN 前沢ともあき
(トウシル編集チーム)
この記事に関連するニュース
-
「何もない」がっかり観光地、だからこそ「世界遺産」になった驚きの理由 後世に平和と繁栄を残した「島原天草一揆」の地、長崎県・原城跡
47NEWS / 2024年4月30日 10時0分
-
さだまさし&泉谷しげるら熱唱「がんばれ能登」 サンドウィッチマンや山崎まさよしも駆けつける
ORICON NEWS / 2024年4月19日 18時6分
-
口永良部島、噴火警戒レベル3に 気象庁、噴石や火砕流注意
共同通信 / 2024年4月13日 13時3分
-
口永良部島 2週間ぶりに噴火警戒レベル3(入山規制)に引き上げ 鹿児島
ウェザーニュース / 2024年4月13日 12時35分
-
口永良部島 古岳付近の火山性地震が多い状態が継続
ウェザーニュース / 2024年4月13日 9時45分
ランキング
-
1トヨタの営業利益5兆3529億円、日本企業で過去最高…最終利益も倍増し初の4兆円超
読売新聞 / 2024年5月8日 14時25分
-
2損保大手、火災保険料引き上げ=10月に10%、災害激甚化で
時事通信 / 2024年5月8日 17時54分
-
3訪日客数が過去最高 インバウンド需要は?
食品新聞 / 2024年5月8日 10時41分
-
4一時1ドル160円から乱高下 為替介入2日で8兆円規模か【Bizスクエア】
TBS NEWS DIG Powered by JNN / 2024年5月8日 6時30分
-
5物価の優等生『もやし』生産者はようやく少しずつ値上げ…しかし消費減で悲鳴「このままでは生産者がみんな廃業してしまう」
MBSニュース / 2024年5月8日 19時18分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください