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日経平均が史上最高値を更新!初心者投資家が聞いてはいけない「専門家の意見」

トウシル / 2024年2月29日 11時0分

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日経平均が史上最高値を更新!初心者投資家が聞いてはいけない「専門家の意見」

祝・日経平均株価がバブル時高値突破して史上最高値更新!

 2024年2月22日は筆者にとっても、多くの個人投資家にとっても忘れられない日になるのではないでしょうか。

 そうです、皆さまご存じの通り、この日の日経平均株価は一時3万9,156円97銭まで上昇、終値も3万9,098円68銭と、取引時間中高値、終値ともに1989年12月29日につけたバブル時の最高値を突破し、史上最高値更新となりました。実におよそ34年ぶりの高値更新となります。

 筆者が株式投資を始めた1998年は日経平均がおよそ1万3,000円でした。その後2003年には7,000円台、2008年のリーマン・ショック時には7,000円割れまで下がりましたから、バブル時の高値を更新する日が本当にやってくるとは、感無量です。

 バブル時の最高値を突破するまでにもう少し抵抗があると思ったのですが、前日のエヌビディアの好決算も後押しして、結構あっさりと高値更新となった感があります。

 4万円突破も目前、そしてゆくゆくは10万円突破も夢ではないと個人的には思っています。

専門家により全く異なる「今後の先行きの予測」

 ところで、投資経験が短い個人投資家の方や、初心者の方は、専門家によって全く異なるコメントに困惑してしまっているのではないでしょうか。

「日本株はバブルだから来週にでも急落する」「株価は早晩大きく下がるだろうからまだ新NISA(ニーサ:少額投資非課税制度)は使うな!」といった、今後の株価の先行きを悲観的にみる専門家がいる一方、「1989年のバブル高値時とは上場企業の利益も4倍以上あり、PER(株価収益率)も16倍しかないから決してバブルではない」「長期的に見れば株価は上昇するのだからNISAでさっさと投資を始めた方が良い」という専門家もいて、筆者が読んでもちょっと心を揺さぶられそうです。

 また、筆者の周りにいる経営者仲間の多くも株式投資を行っていますが、筆者の顔をみるなり「日経平均はどこまで上がる?」とか「今から買っても大丈夫?」あるいは「バブルだからもう下がるよね?」といったことを聞いてきます。

ここから株価がどうなるかを人に聞いてはならない

 正直「そんなの知らんがな!!!」という感じで、筆者も返答に困ってしまうのですが、ここで気を付けていただきたいことが、「これから日経平均がどうなるかを人に聞かないでもらいたい」という点なのです。

 もし「今の株価はバブルで近い将来急落する!」という専門家のコメントを信じたとしたら、保有株はすぐに売却したくなるでしょう。でもその後株価は急落どころか上昇が続いて大相場になったとしたら、大きな利益を得るせっかくの機会を逃してしまうことになります。

 一方、「今の株価は決してバブルではなく健全な株価上昇だ。まだ上値余地は十分ある」という専門家のコメントを頼りにして、保有株はそのまま保有し、さらに買い増しをする人もいるでしょう。しかしその後株価が大きく下落してしまったら、利益が大きく減ってしまい、人によっては大きな損失になってしまうかもしれません。

 このように、ここから株価がどうなるかを専門家のコメントを頼りにした場合、その予想が外れると大きなダメージが生じてしまうのです。

株価が動いた方向により投資行動を変えればよい

 ではどうすればよいのでしょうか?筆者が以前から何度も何度も申し上げていることの繰り返しで大変恐縮なのですが、「将来の株価を予測しない」のが最も安心・安全な判断だと思います。

 バブル状態からさらに株価が大きく上昇して「10年に1度の大相場」になるかもしれませんし、PER16倍という決して割高ではない水準からでも、国内外の景気の急速な悪化や金融危機の勃発などにより、株価が急落して2008年のリーマン・ショック級の惨事になる可能性もあります。

 25年間株式投資をしてきた筆者の投資経験からみても、

  • バブル状態から急落することもさらにバブルが継続することもある
  • PER16倍という水準からさらに株価が上昇することも急落することもある

 というのが正直なところです。

 ですから、現在の株価水準から株価がさらに大きく上昇することも、大きく下落することも可能性としては大いにあります。

 したがって、日経平均がここからどうなるかを予想するのではなく、株価が上昇を続けたらどうするのか、株価が下落に転じたらどうするのかを自らが決定し、それに従って行動することが求められるのです。

 筆者であれば、保有株の株価が25日移動平均線を超えていれば保有を継続し、割り込めば売却するというルールを用いています。

 これを使えば、株価がさらに上昇を続けた場合は、25日移動平均線を割り込みませんから保有継続できますし、株価が下落に転じたら早い段階で25日移動平均線を割り込むので下落初期の高い株価で売却することができます。

 そして売却後、再び移動平均線を超えたら買い直してもよいのです。

 将来の株価がどうなるかなど誰にもわかりません。個人的には日経平均が史上最高値を更新し、さらなる上値を大いに期待していますが、株価がどう動いても良いようにルールを決め、大きなダメージを食らわないことが重要だと思います。

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(足立 武志)

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