「結婚は30代後半以降でもできる」は甘すぎる理由 40代以上は初婚より婚歴あるほうがモテる現実
東洋経済オンライン / 2023年11月15日 12時30分
2023年も11月となりました。クリスマス、年末年始と休暇を取る方が増えてくる季節までもうすぐです。婚活を考えている方は、計画的な行動をおすすめしたいと思います。
『夢は9割叶わない。』(2014年)というベストセラー書の著者、漫画家の弘兼憲史さんは、その本の中で、要約すると「夢は夢である限りは9割叶わない。夢を目標にかえて実現させる。これにはタイムリミットの設定が必須だ」と夢をかなえたいと願う若い世代に助言しています。これはまさに婚活にも当てはまります。
「結婚なんて、したくなったらできるはず」「婚活していれば、いつかは出逢えるはず」では、なんともならないという統計上の結果があります。特に男女ともに30代前半までの成婚を目指さないと統計的には成婚が厳しいのです。どうしてでしょうか?
30代後半以降でも結婚している男女とは
図表は2022年に成婚した34万4823組の成婚を男女別×年齢(結婚生活開始年齢)別にみた際の、年齢別の再婚者数割合を筆者が計算した結果です。
まずは男性の結婚ですが、35歳で20%、つまり35歳で結婚した男性の5人に1人が再婚男性です。37歳では26%と再婚男性が4人に1人を超えます。39歳では32%で約3人に1人、41歳では39%で約5人に2人、45歳で50%に到達します。それよりの上の年齢は図表から一目瞭然ですが、ほとんどが再婚者の結婚といった状態です。
女性側の分析結果も同様です。36歳で25%、39歳で33%、44歳で50%が再婚者の結婚となります。男女ともに50代では約8割が再婚者の結婚で、再婚者が占める成婚割合に男女で大きな違いはありません。
つまり、30代後半からは再婚を目指して婚活市場に再度現れる男女との戦いが主となっていく、といって間違いはないでしょう。
再婚男女参入を見据えた婚活戦略とは
「おかしいなあ、30代後半以降の結婚話なんて身近な友人からも聞くけどなあ」という方は、その友人かそのお相手、もしくは双方が再婚者というケースが含まれていることが、統計的に見れば少なくないはずです。
また、「フィルターバブル」といって自分にとって都合のいい結婚話ばかりをネット検索して読んでいると、ポータルサイトなどではレコメンドエンジンが作動して、統計的には稀有な「外れ値結婚」の情報を次々と読者の前に展開し始めます。こうなると「もう世の中は俺のしたい結婚しかないなあ!」という状態となって、誤解にもとづく自信ばかりが高まっていき、ますます成婚からは程遠くなってしまいます。
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