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「勉強できない子は机でわかる」東大生断言のワケ 人間は怠ける生き物、だからこそ環境作りが大事

東洋経済オンライン / 2023年11月16日 12時5分

がっちゃん:それはあると思います。対談の前編でもお話ししましたが、10代の頃の私は韓国語も日本語も英語も苦手。2カ国語、3カ国語の話者のことをバイリンガル、トリリンガルと呼びますが、言わば私はゼロカ国語の話者、ゼロリンガルでした。

でも、私自身が英語を苦手にしていたからこそ、みんなが英語学習でどんなことに悩んでいるのか、気づける部分も多いのだと思います。

西岡:受験において“結果を出す”というのは、もちろん志望大学に合格すること。そのためには人から学ぶモチベーションが大事、みたいな話になりがちです。だけど、今のがっちゃんさんのお話を聞いていると、逆説的ですが「人に教えるモチベーション」によって自分も相手もお互いに学んで結果を出していく、人に教えることこそが自分の学びになる、という感じがしますね。

苦手意識をバネにして結果を出す

がっちゃん:英語が苦手だった私が英語を教えているのは、なんだか不思議だなと思ったりもします。

生まれながらにしてエリートと呼ばれるような有能な人たちによって社会が変わっていく、というのはある種の事実ですよね。だけど私のような、元々は何か苦手があって、でも頑張って身につけていって、という人たちが世の中を一変させることもある。そういうポジティブな気持ちは私自身も忘れたくないし、英語に苦手意識を持っている人たちにも忘れてほしくないです。

西岡:まさに、僕もそんなことを思いながら『ドラゴン桜』という作品に携わってきました。僕自身もそうですけど、偏差値35から東大に逆転合格みたいなことって、苦手意識やコンプレックス、あるいは悔しさ、そういうものをバネにしたときに成し遂げられることなのかもしれない。そんな実感が確かにあります。

がっちゃん:英語の習得と東大合格という違いはありますが、苦手意識をバネにすることで結果を出すことができた、というのは私たちに共通しているところかもしれませんね。

西岡:僕はたまに生徒から「なかなか成績が上がらなくて」という相談を受けることがあります。成績が上がらない、つまり結果を出せていないわけです。こういうときに、僕は彼らに勉強している机の周りを写真に撮って送ってもらいます。で、その写真を見ると、なんで結果が出ないのか、たいていの場合はわかります。

がっちゃん:すごい! 特殊能力みたいですね。

西岡:特殊能力でも何でもなく、いくつかチェックするポイントがあるんです。まずは、机の周りがモノで溢れていないこと。授業のプリントとかがバーっと散らばっているような机では集中して勉強できないんです。机の周りはすっきりと整理してあるほうがいい。

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