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ひろゆき語る「M-1」が「THE MANZAI」に勝てた訳 ブランドやお金のない人はどう問題解決するか

東洋経済オンライン / 2023年12月2日 12時30分

フランス在住のひろゆき氏がオンラインで『M-1はじめました。』の感想を語った(写真:ひろゆき氏提供)

年末恒例の漫才コンテスト「M-1グランプリ」の決勝戦に向けて世間の期待と漫才熱が高まる中、2001年にM-1を立ち上げた元吉本興業の谷良一氏がM-1誕生の裏側を初めて書き下ろした著書『M-1はじめました。』が刊行された。

日本最大の電子掲示板『2ちゃんねる(現5ちゃんねる)』の設立者である「ひろゆき」こと西村博之氏が、本書を読んでの発見を語った。

「M-1」開始当初は漫才低迷期だった

『M-1はじめました。』を読むまで、「M-1グランプリ」は大成功番組というイメージしかなく、「大企業・吉本だから、最初からお金も潤沢にあったんだろう」としか思っていませんでした。

【写真】M-1グランプリをつくった元吉本社員がその裏側をすべて語る本

ところが、予算なんか全然ない。スポンサーは集まらない。そもそもテレビ局も決まらない。おまけに、当時の漫才は人気が低迷していて、フジテレビの「THE MANZAI」は視聴率が取れず、逆風だった。

そう言えば、昔のM-1は、「オートバックス」を連呼していたなと思い出しました。本書を読んで、番組のためにこれだけ頑張ってくれていたのだから、そりゃ推すよねと思いました(笑)。

今のM-1は、いろんなスポンサーが喜んでお金を出したい状態だと思いますから、そのギャップも面白いですね。

人は、成功した状況しか知りません。そこに至るまでどれだけ大変だったか、どういう変化があって苦労したかというところは見過ごされがちです。

例えば、今の動画配信サイトでは、ユーザーが生放送をするとき、顔を出してしゃべるのが当たり前ですが、僕たちが「ニコニコ動画」を開始した当初は、「ネットに顔を出すのはやめるべき」という文化が強かったんです。

いかに顔を出してもらうかを考えて、なるべく顔を出しているユーザーを引っ張り上げるなど、「顔を出してしゃべる文化」を作るように考えていました。

使いにくかった初期のiPhone

スマホもそうです。日本中でiPhoneが使われていますが、最初からすごく便利で、よく売れていたというわけではありません。

当初のiPhoneは、端末を買ってきて、パソコンにつないで、セットアップして初めて使えるというすごく面倒くさいものでした。そこから徐々に使いやすく変えていった歴史がありますが、それは知られていません。

成功した人も、昔の失敗を語りませんからね。ブランドやお金のない人が、どうやって問題に対処して解決していったかというノウハウとしても、本書は応用が利くと思います。

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