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「感じのいい人」とそうでもない人の決定的な違い コミュニケーション上手な人の顔はここが違う

東洋経済オンライン / 2023年12月3日 18時0分

私のレッスンに訪れる生徒さんのなかにも「笑顔に自信がなくて……」とおっしゃる方の、なんと多いことか。そういう方々に「無理に笑顔をつくらなくていいんですよ」と話すと、非常に驚かれます。

でも、よくよく考えてみてください。あなたの知るコミュニケーション上手な人は、いつもニコニコしているばかりですか? 

いいえ、必要なときにはしっかりと自分の意見を言えたり、場をまとめたりする力をもっているのではないでしょうか。そして、あなた自身が目指したいのも、臨機応変に対応できる人なのではないでしょうか。

大切なのは、「いつも笑顔でいる」ことではなく「状況に応じていちばん的確な表情をつくれる」ことなのです。

その場その場を適当にやり過ごすのではなく、誠実に自分の思いを表情にのせること。そのために、その場にいる自分を俯瞰できること。

笑顔はあくまで、コミュニケーション手段のひとつです。けっして最終目標ではないことを忘れないでくださいね。

真のコミュニケーション上手は「TPO顔」

では、目指すべきは笑顔でなく、どんな顔でしょうか? それは「TPO 顔」。具体的に説明すると、時と場所に応じてセレクトされた、もっとも適切な表情のことをいいます。

私から見て、この「TPO顔」が上手だなと感じるのは、いわゆるVIPとされる人たちに多く存在します。

社会的立場が高い人たちは、場に応じた的確なコミュニケーションを求められる機会が多いので、必然的に鍛えられているのでしょう。

逆にいえば、TPO顔を使いこなせる人だからこそ、社会的立場が上がっていくのかもしれません。

表現の引き出しの多い人こそ魅力的に映る

たとえば、ある高名な政治家の演説を見ていると、支持者に無邪気な微笑みを向けたかと思えば、厳しい口調で政策を訴えかけたりと、表情の振り幅がとても大きい。

百戦錬磨の政治家ですから、そのとき、その場でもっとも人の心をつかめる表情、自分の思いを効果的に伝えられる表情を、瞬時に判断してつくっているのだと思います。

よほど感情のコントロールに長けているのだろうと、眺めていて感心させられます。このようにコミュニケーションに優れた人というのは、いろいろな「顔」をもっているもの。

表現の引き出しの多い人こそ、魅力的に映るのです。そして、表情のバリエーションは、トレーニングによって増やすことができます。

件の政治家の場合、おそらく長い年月をかけてさまざまな経験を重ねた結果、このような表現力が培われたのでしょう。

しかしトレーニングにより、長い年月をかけずとも、同じように顔の表現を多彩に増やすことは可能です。いつもニコニコしている“だけ”で終わらない、さまざまな状況に応じてさまざまな表現ができる「TPO顔」を目指しましょう。

間々田 佳子:表情筋研究家

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