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毎年「最低2週間の休暇」フランス人がとれるワケ 会社員はもちろん、農家でも医師でもパン屋でも…!

東洋経済オンライン / 2023年12月3日 12時20分

医療だってそうです。大小さまざまな病院があり、どこの病院でも自由に選べて、人気病院以外ではすぐに診察してもらえて、主治医がしっかり密にフォローしてくれる……そんなの日本人にとっては当たり前ですが、これも実は世界的に見るとかなり恵まれた状況です。「専門医に診てもらえるまで数カ月待ち」なんてことも海外ではザラに聞く話。もちろん、日本だって手続きなどに時間がかかってイライラすることはありますが、その頻度やかかる時間は欧州の比ではないといろんな国の話を聞くたびに思うのです。

ただ、いまの日本の現実……オーバーワークで心身を病む人が多いこと、少子高齢化で今後ますます人手不足になることを考えると、現状どおりの「便利で迅速で手厚いサービスの日本」を今後も維持するのは難しいと思うのです。すでに壊れ始めている、というのが正確かもしれません。

日本は今後、誰が休んでも仕事をまわせる仕組みを作ると同時に、多少の不便さや他人の休みにも寛容になることが、とても大事になのではないでしょうか。ただ、「労働者のウェルビーイング」と「顧客満足度」、そのベストなバランスはフランスと同じではない気がします。日本にあったバランスの検証はきっとこれから始まるのでしょう。

ちなみに、私の新刊『誰でもみんなうつになる~私のプチうつ脱出ガイド』では、そうやって仕事などで心が落ちてしまったときにどうすればいいかを、3人の精神科医の意見をふんだんに入れて紹介しています。病院へ行くべきかの見極め、精神医療との上手な付き合い方などです。気になる方は、そちらも読んでいただけるとうれしいです。

この連載にはサブ・コミュニティ「バル・ハラユキ」があります。ハラユキさんと夫婦の問題について語り合ってみませんか? 詳細はこちらから。

ハラユキ:イラストレーター、コミックエッセイスト

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