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仕事が「早い人」「遅い人」の事前準備の決定的な差 環境を整えることも効率を上げる段取りの1つ

東洋経済オンライン / 2023年12月7日 15時0分

初速を上げるためには、「心理的ハードル」を下げることが大切です(写真:metamorworks/PIXTA)

日本の企業では、残業をいとわず、長い時間をかけて丁寧な仕事をすることが求められてきましたが、そうした働き方は、すでに許されない状況を迎えています。現在のビジネスパーソンに求められているのは、従来型の「じっくりと時間をかけた仕事」ではなく、短い時間で成果を出し続ける「スピード感のある仕事」なのです。

スピード感のある仕事とは、どのようなものなのか? ベストセラー『トップ5%社員』シリーズの著者である越川慎司氏は、「仕事の初速が早いこと」だと言います。初速とは? 氏の新刊『仕事は初速が9割』をもとに、3回に渡り解説します(今回は2回目)。

前回は、成果を出すための「初速」の重要性をお伝えしましたが、今回は、早く動き出すための「準備」に焦点を当てます。

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初速を上げて、早く成果にたどり着くためには、これから始めるタスクの解像度を上げるだけでなく、前向きにタスクと向き合えるように感情をコントロールするなど、さまざまな準備が必要です。

心理的ハードルを下げよう!

初速を上げるためには、「心理的ハードル」を下げることが大切です。成果を求めるあまり、必要以上に大きな目標を掲げてしまうと、気後れして、動き出しが鈍くなります。そうなると、動き始めることを、ためらう気持ちも芽生えてきます。

山登りの経験のない人が、いきなり「明日、エベレストにアタックしよう!」と考えるのは、あまりにも無謀な発想です。最初の一歩が踏み出せないどころか、最悪の場合は、命を落とす危険性があります。

本気でエベレストに挑みたいならば、まずは東京の高尾山(標高599m)あたりに登って経験を積み、長野・岐阜の槍ヶ岳(標高3180m)など、難易度の高い山に徐々にチャレンジしてから、最終目標としてエベレスト(標高8849m)に挑む……というのが正しいプロセスです。

最初からエベレストを目指すのではなく、まずは高尾山をターゲットにすれば、心理的ハードルが下がって、動き出しが早くなります。

動き出しが遅くなる3つの原因

仕事の動き出しが遅くなるのは、主に次のような3つの感情が原因となります。それが心理的ハードルとなって、初速を遅らせています。

①苦手意識 自分の得意な分野ではない
②不安 自分のスキルでは難しいかもしれない
③やる気不足 得意な分野だが、あまりやりたくない

こうした感情が起こるのは、ゴールの「到達点」ばかりに目を向けていることに理由があります。最初からエベレストの山頂をイメージしたのでは、その大変さに気圧されて不安になったり、怖気づいたりするのは当然のことです。

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