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「子どもの学習意欲」がどんどん高まる親の語り方 好奇心を掻き立てるストーリーテリングの方法

東洋経済オンライン / 2023年12月9日 6時50分

(写真:つむぎ/PIXTA)

「モンテッソーリ教育」といえば、日本では幼児のための教育法として知られているが、世界を見渡せば小学生のための教育法も存在している。書籍『学ぶのが好きになる! 小学生のためのモンテッソーリ教育』は、これまで日本ではほとんど紹介されてこなかったその内容について、0~12歳までのモンテッソーリ教師・あべようこさんがまとめたものだ。本書の内容を抜粋しながら、小学生の知的好奇心を刺激することで「学び好き」になってもらうためのヒントを紹介する。

※本稿は『学ぶのが好きになる! 小学生のためのモンテッソーリ教育』の一部を抜粋し、著者による追記・編集を行ったものです

知識を教え込むより、大切なことは?

前回記事「小学生に暗記ばかりさせる親がもったいない理由」では、6~12歳の「児童期」にいる小学生の学習意欲に火をつけるために、大人は子どもの好奇心を掻き立てるような「興味の種」をたくさん蒔くことが重要である、とお伝えしました。

【マンガでわかる】「子どもの学習意欲」がどんどん高まる親の語り方

では、具体的にはどうやって「興味の種」を蒔けばよいのでしょう? 今回はそのことについてお話ししますが、その前に、モンテッソーリ教育のある特徴についてお伝えします。

それは、「先生主導」ではなく、「子どもが主体」で学びが進むということ。一般的な学校では先生主導で授業を進めますが、大人に「これをやりましょう」と一方的に言われても、子どもはワクワクしないので、なかなかやる気が起きません。学習意欲に火がつかないわけです。それでは「子どもの主体的な学び」が進みません。

そこで、子どもに自ら「学びたい!」「繰り返したい!」という気持ちになってもらうために、モンテッソーリ教育の先生は、知識を教え込むよりも、手(感覚器官)を使って感じる(印象を得る)ことや、ワクワクする気持ちを生むこと、プロセスを大切にします。

良い先生は、意外な事実や謎を物語る

そのためにモンテッソーリ小学校の先生がすることのひとつが、意外な事実や謎を物語にして子どもにお話しすることです。そうすることで、子どもの「それって、どういうことなんだろう?」という好奇心を掻き立てて、「知りたい! 学びたい!」という学習意欲に火をつけるのです。

実は、モンテッソーリ教育では、「良い先生は、良い物語の語り手(ストーリーテラー)」と言われています。子どものワクワクを喚起するお話を、いかに上手にできるか。それが先生の腕の見せどころなのです。

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