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超過酷!深く考えず「副業」始めた28歳男性の悲劇 平日は会社員、土日の片方は副業で潰れて疲弊

東洋経済オンライン / 2023年12月15日 10時30分

なんかもう、少し懲りたと言いますか。副業の依頼を増やそうというよりは自由な時間がほしい、遊ぶ時間やゆっくりする時間がほしい、という気分になってしまっていますね。

副業を始めたことで起きた「いい影響」

――休む時間、あります?

飯塚:毎週土日のどちらかは副業に追われて潰れてしまうんです。たとえば、土曜日に副業をすると、日曜日はもう遊ぶ元気はなくて家での休養にあてることになる。すると月曜から仕事をする時も、あんまりリフレッシュしきれていない感覚はありますね……。副業しながら休息するのは、やっぱり難しいです。

とはいえ、たぶん休日が潰れても、満足いくくらいお金をいただけてたらやる気は出ると思います(笑)。僕はわりとお金でやる気が出るタイプなので。だからやっぱり、単価は大切ですね。

――本業に支障があったり、あるいはいい影響があったりしますか?

飯塚:いい影響はすごくありました。自分でいうのもなんですが、デザインの実務能力はすごく上がったんです。

絶対に早くきれいにデザインを仕上げる必要があるので、本業だけやっていた時よりも、切迫感をもって時短ツールを駆使できるようになりました。

最近は知り合いのデザイナーと時短ツールの話で盛り上がったりしてますね。あとはデザインの過程も効率化して、データを整えながら作成するとか、相手の要望をきちんとヒアリングするとか、そういった想像力もすごく鍛えられました。

実は僕、もともと準備がすごく苦手だったんです。やりながら考えるタイプだった。でも副業を始めてからはそんなこと言ってられない。できるだけ修正が少ないように、きちんと相手の具体的な要望を引き出してから始める能力はとっても向上しましたね。

――よく副業をやっていると本業が疎かになるのではという心配を聞きますが、その点どうですか?

飯塚:自分がやってみて、本業の会社でやる仕事と、副業の個人でやる仕事には、別のやりがいと大変さがあるなと思います。どちらも勉強になりますし、副業をやっているからといって、本業は疎かにならないのでは? というのがやってみた感想です。そもそも副業までチャレンジする人って、本業もちゃんと仕事しているような真面目な人が多そうですよねえ。

――たしかに。飯塚さんのお話を聞くと、副業が本業のトレーニングになっていますね。

飯塚:もう、仕事に追われているときは「副業なんかやらなきゃよかった」と心から思うのですが。鍛えられた力を実感するときは、「あ、副業やってよかったな」と思うんですよね。両面、どちらも本音です。

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