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部下との接し方はやっぱり「褒める」が効果的 費用ゼロ・時間もわずか、褒めない理由はない

東洋経済オンライン / 2023年12月15日 18時0分

気負わずに部下を褒められるようになると、信頼関係によい効果がもたらされます(写真:Lukas / PIXTA)

ローレン・B・ベルカー氏らの著書『マネジャーの全仕事 いつの時代も変わらない「人の上に立つ人」の常識』は、40年にわたってアメリカで読み継がれてきた「マネジメントの古典」。このほど最新の内容を踏まえ翻訳刊行された第7版から一部を抜粋、編集のうえ、部下を褒め、よい評価を伝えることの重要性についてお伝えします。

褒めるのは「一瞬でできる」

モチベーションを高め、良い職場環境を作るには、褒めるのは非常に有効な方法だ。自分の部下を褒めない管理職は多いが、これは大間違いだ。

【ポイントを確認】部下の褒めすぎはダメ?

褒められた部下は、「上司は自分の仕事を気にかけてくれているんだ」と感じられるし、「自分が取り組んでいる仕事は大事なことだ」と認識できる。やろうと思えば、褒めるのは一瞬でできるし、何のコストも必要ないが、部下には大きな影響があるのだ。

褒めるのは、対面はもちろん、電話でもメールでもショートメッセージでも可能だ。評価を伝える際には常に対面がベストではあるが、遠隔地勤務や時差などで適宜連絡の取れない部下には、電話やメールなどで褒めるようにしよう。

携帯電話にメッセージを送る利点は、ほぼ即座に届くことだ。受信したメッセージをすぐ開きたい気持ちに抗える人は少ない。

褒めない上司の中には、「自分が褒められた経験がないから」という人がいるが、それならば、この負の連鎖に自分が終止符を打てばいい。

「給料をもらっているのだから仕事はうまくできて当然だ。褒める必要などない」という人もいるが、あまり賢い理屈ではない。褒めたら、さらによい仕事をするかもしれない、と考えてみるべきだ。費用はゼロ、時間もほんの少しでいいのに、褒めない理由はないだろう。

リーダーとしてやるべきことは、部下の持つ能力をフルに発揮できるよう、モチベーションを高めることだが、ふさわしいときに適切なやり方で部下を褒めるのは、モチベーションを引き出すひとつの方法である。

褒める効果と注意点

褒めるのが苦手な人もいる。新任のマネジャーに特に多いのだが、新しいスキルなのだから、最初は戸惑うのも当然だろう。

気負わずに人を褒められるようになるには、とにかくやってみるしかない。やっているうちに簡単になるものだ。人を褒めたり、よい仕事を評価する際には、以下の点に気をつけよう。

具体的に褒める

特定の行動をまたやってほしい場合には、フィードバックの際に、その行動を具体的に伝えることが重要だ。より詳細に伝えれば、それだけ同じ姿勢や行動を繰り返してくれるようになる。

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