今すぐ断捨離すべき人間関係「3つのパターン」 人と関わりながら生きるか、孤独に生きるか
東洋経済オンライン / 2023年12月27日 14時0分
今まで、長年一人暮らしを続けられていた患者さんにも、何度も関わったことがあります。中には「今さら人と関わっても仕方がない」と、おっしゃっていた患者さんもいらっしゃいましたが、私たち援助者とコミュニケーションをとるうちに、少しずつその方の表情が穏やかになっていったのを、私は今でもよく覚えています。
ですから、今、「孤独が幸せ」だと感じている人は、「10年後、20年後も今のままで幸せを感じられるかどうか」を想像してみてください。
もしそのときに、「やはり一人は嫌だ」と感じたのであれば、「どうすれば孤独のつらさを感じずにすむか」を考えてみましょう。
生きている人間と関わり合っていきたい場合は、やはり勇気を出して、自分から周りの人、特に自分にとって大事だと思える人とコミュニケーションをとる必要があるでしょう。
人によっては、ペットや自然との触れ合いによって、孤独のつらさが緩和されることもあるかもしれません。
孤独を選ぶのも、人と関わって生きることを選ぶのも、その人次第です。
「自分にとってはどのような状態が幸せなのか」
「どのような形で人生を終えたら、後悔が少ないか」
を考え、よりご自身に合うと感じた道を選択しましょう。
他人は変えられない、自分が変えられることを考える
「人間関係を整理するといっても家族は切れない」「少ない友達の一人だから自分から離れるわけにはいかない」という人もいるでしょう。
そういう場合は、「あの人が変わってくれたら」と思うかもしれません。
しかし、人が他人を変えるのは、非常に難しいことです。
ほぼ不可能だと言ってもいいでしょう。
人はそれぞれ、異なる性格や価値観、独立した意思を持っているからです。
人は人を変えることができない。
たとえ親でも、子どもを完全に思い通りにすることはできません。
自分以外の人間を何とか変えたいけれど、変わらない。
その理想と現実の開きに、人は苦しむのです。
ただ1つ、自分自身に変えられるものがあるとすれば、それは、自分自身と、相手との距離、関係性です。
まず、自分自身をどう変えるかについて考えましょう。
人には生まれながらにして、「昨日よりも今日、今日よりも明日はより良い自分になりたい」という希望があると、私は思っています。
自分の強いところ、弱いところ、大切にしているもの、今まで大切にしてこなかったもの、どう生きていきたいか、どうすれば幸福になれるのか、そうしたことの一切合切は、生きている限り変えられます。
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