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目薬をさして「目をパチパチ」は医学的にNG行為 メントールに眼精疲労を癒す効果は期待しない

東洋経済オンライン / 2023年12月29日 18時30分

目薬をさしたときについやってしまいがちなあの動作は、実は間違っている?(写真:Fast&Slow/PIXTA)

目薬をさして「目をパチパチ」させるのは、多くの人が行っている動作でしょう。しかし、やればやるほど、眼精疲労を改善する効果が低下してしまうのは意外と知られていません。

眼精疲労は、視力の低下や頭痛などの原因にもなるやっかいな症状です。眼精疲労を低減し、視力を回復する正しい方法を『眼科医が考案 1日1分読むだけで目がよくなるマジカルフレーズ』より、一部抜粋、再構成のうえお届けします。

間違いだらけの「目薬のさし方」

あなたは、普段から「目のケア」を実践しているでしょうか。

【画像】下から上に読んだり、右から左に読んだり、斜めに読んだり、さまざまな方向に読むことで普段とは違う力が眼筋に加わり、眼筋の疲労が解きほぐされる

一般的に広く行われて、かつ多くの人が間違っているのが「目薬のさし方」です。

目薬をさした後、薬を目になじませようと、まぶたをパチパチしていませんか? 実は、これは逆効果なのです。まばたきによって目から鼻に薬が流れてしまうので、目に薬が留まらず、薬の効果が薄れてしまいます。目頭には、眼点とよばれる涙の排出口があり、鼻へ涙が流れてしまうのです。その後、鼻から口へと目薬が移るので、人によっては目薬をさした後に、苦みを感じる人もいます。

目をパチパチさせてはいけない理由はもう一つあります。目をパチパチさせると自然に涙が分泌されるので、涙で目薬が薄まってしまい効果も出にくくなるのです。

目薬をさした後は、まばたきをせずに、1分間ほど軽く目頭を押さえるとよいでしょう。目頭を押さえることで、目から鼻へ目薬が流れることを防げます。

他にも、誤った方法として以下のようなものが挙げられます。いずれも、意識せずにやってしまいがちなやり方なので、注意が必要です。

●指定の量より多めにさす
 たくさんさしても、効果は変わりません。1滴たらせば問題ありません。

●目尻に容器の先を当てて点眼する
 容器の中に雑菌が入る原因になります

●点眼後に上を向いて、目のまわりの液を目に入れようとする
 目のまわりの汚れや花粉、雑菌が目に入る

防腐剤が入っている目薬は1日5回以上ささない

目が疲れたと感じたときに、メントール配合の目薬をさす人がいます。メントールのスッとした清涼感が気持ちよく、クセになっている人もいるでしょう。しかし、メントールには眼精疲労を癒す効果は期待できません。

眼精疲労が気になったら、末梢神経の機能を高め、目の組織の新陳代謝を促す「ビタミンB6」か、内眼筋や末梢神経に作用してピント調節機能を整える「ビタミンB」が配合された目薬がおすすめです。

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