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「歩く百億円」88歳社長の加齢を遠ざける考え方 人の意見を聞いたら肝心なところで「勝てない」

東洋経済オンライン / 2023年12月30日 6時50分

でもそこで、誰が悪いのと文句を言うのは間違いだなと思ったの。

本当は仲良くしたいのに、「向こうから会いにくるのがスジだ」なんて強がったり、 意地を張ったりするのもよくない。

だって、それで意固地になっても、グチをこぼしても、何も解決はしないのです。

かえって、心はよりさみしい方向に、貧しい方向に行ってしまいます。

そんな時は、こちらから「どうしてる?」「元気でやってる?」って、気持ちを素直に伝えることが大事だと気づきました。

「相手が連絡もしてこない」という不満を、「嫁や孫がいて、連絡できる相手がいるだけでもありがたい」って、感謝に変えていかないといけないと思うの。

これは一例ですので、「マイナスの感情をプラスに置き換える」というイメージを持ってください。負の感情は、心にとどめたままにしても、いいことはありません。

イメージとしては、こんな感じの心持ちでいればいいのです。

自分の不満(相手が自分の要望を満たしてくれない)< 相手へのキモチ(会いたい、話したいと思う感情)

もちろん、疎遠な相手に、こちらから連絡するのは気が引けます。

連絡しても、相手が素っ気ない対応をすることもあるかもしれないし。

たとえ身内であっても、気遣いや感謝を持って接する

だけど、「相手のほうから連絡してほしい」「手土産の一つも持って訪ねてほしい」と思うのは、やはり身勝手というものじゃないかしら。

若い人が、自分から年寄りを楽しませたい、喜ばせたいと思うなんて、そもそもありえない話なんだと思っておくくらいが、ちょうどいいです。

これまで何くれとなく子や孫の世話をしてきた、仲良く交流してきたというなら、話はまた別ですよ。

そういう関係性があるのなら、向こうも「仲良くしよう」「こちらから連絡してサービスしよう」という気持ちにもなるでしょう。

もしも、自分でそういう関係性を作ってきたつもりでも、実際に向こうから訪ねてきてくれるわけでないなら……何かの行き違いで、うまくいかなかったのでしょう。

一旦そう受け止めて、これからどう仲良くしていくかを考えるべきよね。

「どうして身内に対して、そんなに気を遣わなきゃいけないの?」って思う人もいるでしょうけど、たとえ身内であっても、気遣いや感謝を持って接するのが肝要かと思います。

時間を作っては電話したり、ちょっとした手土産を持参して近況を聞いたり。

こちらがそんな接し方をすると、相手も心を開いてくれるものです。

吉川 幸枝:よし川代表取締役社長

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