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「お金あっても不幸な人」「なくても幸せな人」の差 田内学×銅冶勇人「お金か仲間か」対談【後編】

東洋経済オンライン / 2023年12月30日 9時0分

幸せに生きるために「お金」より大切なことを、「きれい事」抜きで考えます(画像:ペイレスイメージズ1(モデル)/PIXTA)

元ゴールドマン・サックスのトレーダー、田内学氏の小説『きみのお金は誰のため』は、発売1カ月半で10万部を突破するなど、いま話題の1冊だ。

去る11月30日、本書の刊行を記念したトークイベントがジュンク堂書店 池袋本店で開催された。対談相手は、元ゴールドマン・サックスの営業マンで、現在はアパレルブランド「CLOUDY」の経営者をつとめ、アフリカ支援にも熱心に取り組んでいる銅冶勇人さん。『きみのお金は誰のため』に登場するキャラクターのモデルの1人でもある。

オンラインを含め200人を超える聴衆が集まり、大いに盛り上がりを見せたトークイベントをダイジェストでお送りする。

前編:日本人の「お金さえあれば大丈夫」信仰が危険な訳

誰にでもお金の本質がわかる本

銅冶勇人(以下、銅冶):ところで田内さん、いつの間に、この小説っぽい文章が書けるようになったんですか?

10万部のベストセラー『きみのお金は誰のため』著者、田内学氏

田内学(以下、田内):修業したんですよ。

銅冶:前職では、あんなこまごまとしたことをチクチクやっていたくせに、すごくいいお話になっちゃっているじゃないですか。

田内:会社員のときのメール、要点しか書いてなかったもんね。

銅冶:田内さんのメール、めっちゃ冷たかったんですよ。鬼かと思いました。

田内:1日に数百通のメールがきて、全部返信しなきゃ仕事が滞っちゃうんでね。そこからこうなるのは大変でした。

銅冶:田内さんの本の魅力は「入りやすさ」だと思っていて、前回の本もそうですけど、今回は特にそう感じました。

すごく読みやすくて内容がスッと入ってきて、僕が読みやすいってことは、みんなも読みやすいってことなんですよね。

僕は金融業界にいたからわかるんですけど、お金の不安に迫られている人はたくさんいても、ほとんどの人は本質を捉えられていないと思います。

そういう人にとって、お金の大事な部分を考えさせてくれる1冊で、すごく面白かったです。

田内:本の内容は、僕の過去の経験も基になっていますが、銅冶さんから聞いたアフリカの話にも大きな影響を受けています。

日本で豊かさの話題になると、30年前や10年前と比べて賃金がどうなっているのかって話になるけれど、アフリカは生活ぶりにフォーカスされる印象です。

教育や医療はもちろん、楽しく仕事をするとか、生活の内容に豊かさを感じているように思います。

銅冶:大学4年生のとき、初めてケニアに行ったことがきっかけで今の活動に至るんですけど、行けば行くほど、与えてもらうものが多いなと思います。

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