食材の旨みを生かす"しみこむスープ"簡単レシピ 料理研究家 角田真秀さん ハーブティーも活用
東洋経済オンライン / 2024年1月3日 14時0分
寒い季節は、食卓に温かいスープがあるだけで幸せな気持ちになるものです。
料理研究家・角田真秀さんは著書『しみこむスープ』で、インスタントのもとを使わず、食材のうまみを生かしてつくるレシピを提案。だしをとる手間もかけず「がんばらなくてもつくれる」スープをおすすめしています。
同書から一部を抜粋、編集し、「しみこむスープ」のつくり方をご紹介します。
料理はマイペースが楽しい
今のように料理の仕事をするようになってから、ふだん料理をする人としない人がいることを知る機会が増えました。
私自身は家にいる時間が長いので自炊をするほうですが、料理をつくる・つくらないが優劣につながることはないと思って暮らしています。
暮らしのなかの料理は、その人の生活に合ったものであれば充分。外食しても惣菜を買って食べても、それはそれでよいと考えています。
ただ、そういった生活に少し飽きて料理に興味がわいたかたにこれなら私にもつくれるかもしれないというキッカケになればと思い、日々いろんなことにがんばっている人の背中をそっと押せるレシピをご紹介したいと思っています。
おかずを何品かつくって食卓を整えることはたいへんですが、一日にたったひとつ、自分のために一杯の汁ものをつくれたら、それで大丈夫。
料理はがんばらず、マイペースでつくるのがいちばん楽しい。インスタントのスープのもとを使わず、だしをとる手間もなく、野菜や肉や魚介など食材がもつ旨みを生かすと、おいしいスープになります。
からだに、心にしみこむようなしみじみおいしい健やかな味わいが生まれます。一日に一度。一日に一杯。「これさえあれば充分だ」と思えるスープに出会っていただけたなら、これほどうれしいことはありません。
おいしいスープをつくるには
ご紹介するレシピでは、インスタントのスープのもとは使いません。あらかじめ、だしをとる手間もかけません。
使う調味料は塩やしょうゆなど最低限にとどめ、食材がもともともつ、あるいは調理の過程で生まれる「旨み」をスープのなかにとじ込める。それだけで、おいしくて健やかなスープになるのです。
そのためには、たとえば以下のようなポイントがあります。
どの方法をとるかはスープによって変わりますが、共通するのは、がんばらなくてもつくれること。きっと「こんなにかんたんに、おいしいスープができるなんて」と驚くはずです。
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