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「定年後の人生」を左右する「50代で心掛ける事」 ハロワ通った宇宙飛行士が気づいた3つのこと

東洋経済オンライン / 2024年1月3日 19時0分

では、そのミッションはどうすれば見つかるのか。

僕自身は、次の3ステップでミッションを見つけてきました。

ステップ1  「自分の価値と存在意義」を自分で決める
ステップ2  自分の棚卸しをし、最後に残るものを見極める
ステップ3  これまでの選択、人生に意味づけをする

「自分がどうしていれば幸せなのか」という問い

このステップを経て、自分自身と向き合った結果、僕が見つけ出した「こうありたい自分」は、「自分のあり方、目標、行動を自ら考え、自分が望む社会を実現するために、できることを実行していく自分」でした。

具体的には、現在取り組んでいる当事者研究やカーボンフリーなどのプロジェクトに対して、できる限り自分の能力を発揮したいと考えています。また、人種差別や性別による差別などがなく、誰もがストレスなく暮らしていける平等な社会を実現させるために、できることをやっていきたいと思っています。

これらのミッションにはゴールがありません。一歩進むたびに、新たな発見や新たな展開、新たに取り組むべき課題が生まれるでしょうし、人生が終わりを迎えるときまで追い続けることになると思います。

それは僕にとって、非常に幸せなことです。宇宙に行っても見つからなかった、「自分がどうしていれば幸せなのか」という問いへの答えは、最初から自分の心の中にあったのです。

3.自分の価値観から夢を見つけて一生追いかける

僕は、本当に幸せな人生を送るための最大の処方せんは、夢を見ることだと思っています。

たとえば、「いい会社に入り、出世する」「アーティストとして有名になる」「たくさんお金を稼ぐ」というのは、社会の価値観に沿った目標、相対評価に基づいた目標にすぎません。

その目標が達成されないと不満が残りますし、さまざまなことを犠牲にして目標を達成しても、必ずあとで「自分は何のために、必死で頑張ったんだろう」と後悔することになります。

しかし、自分の棚卸しを行い、「自分は何が好きか」「自分には何ができるか」「自分が何を大事にしているか」を考え、自分という土台をしっかり築いたうえで、「宇宙の謎を解き明かし、多くの人に伝えたい」「弱っている人、困っている人に手を差し伸べられる自分でありたい」「子どものころに遊んだ地元の川を、もう一度きれいにしたい」など、どうしても譲れない、そして相対評価に左右されない「やりたいこと」「こうありたい自分」を見つけられれば、どれほど環境や状況が変わろうと、一生かけて追いかけることができます。

自分らしい幸せな生き方

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