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データで判明!新紙幣発行の年「株価のジンクス」 2024年のビッグイベントで株価はどうなる

東洋経済オンライン / 2024年1月3日 6時50分

新紙幣の発行開始日発表の様子(写真:時事)

新年のビッグイベントの1つと言えば紙幣の刷新、新紙幣の発行です。日本銀行から新紙幣の発行開始は2024年7月3日と発表されました。

【画像を見る】過去の新紙幣発行とその前後の日経平均株価の関係

新紙幣の発行により、金融機関はATMの改修が必要となります。また切符や飲料の自動販売機や両替機など、場合によっては古い機械は、この際、リニューアルされるかもしれません。こうした環境で、自動販売機メーカーやATMのシステムを提供している新紙幣関連銘柄にとって、新年は“新紙幣特需”による売り上げや利益が膨らむことが期待されます。

また、新紙幣の経済全体に与える効果もさまざまな試算がなされています。経済効果は数兆円にのぼるとも期待されています。新紙幣の発行は経済に少なからず影響を与えますから、それを反映して株価にも大きな影響を与えます。

今回は、過去のデータを振り返って、新紙幣発行にちなんだ“株価のジンクス(株価の動きのクセ)”を紹介します。

過去の新紙幣発行とその前後の日経平均株価の関係

今回の紙幣刷新については2019年4月に、政府から2024年度上期に行う予定と公表されていました。その際、新紙幣の表面となる人物の顔も発表されたことから、例えば、新1万円札の表面の肖像画となる渋沢栄一氏に関連する銘柄が当時、思惑などで上昇しました。

インターネットを使って「渋沢栄一 関連銘柄」などのワードを入れて検索すると、関連と見られている銘柄の例が参照できます。2021年には渋沢栄一氏を主人公としたNHKの大河ドラマ「青天を衝け」(せいてんをつけ)が放送されて、そのイベント関連銘柄などにも注目が集まりました。

しかし、当時と違い、将来の新紙幣発行への期待ではなく、2024年は“実需”が発生する年になります。そして過去の新紙幣発行場面を振り返ることで、新紙幣発行前後で株価がどのように動くのかを捉えることができます。まずは、株式市場全体がどのように動いていたか、過去の新紙幣発行とその前後の日経平均株価の騰落率を見てみましょう。

次の表は「発行前の6カ月間」と「発行後の6カ月間」を示しています。今回の新紙幣は7月3日に発行が開始されます。発行前の6カ月間は新年で言えば「年始から発行前まで」に該当しますし、発行後の6カ月間は「発行後から年末まで」の期間となります。

まず、「発行開始前6カ月」ですが、過去11回のケースで、騰落率が青字(上昇)で表記されているのは、6回となりました。上昇したケースは、下落の5回を若干、上回る回数にすぎませんでした。ただ、騰落率の平均値は2.3%となっています。基本的に相場全体は底堅く推移する傾向は確認できます。

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