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日本でも35人に1人が実践「前向きな離職」の正体 職場でのモヤモヤを解消する「キャリアブレイク」

東洋経済オンライン / 2024年1月4日 15時0分

ここでは、「キャリアブレイク」という第3の選択肢をご紹介したいと思います。

キャリアブレイクという言葉の認知は、今の日本では低く、言い換えるなら「無職」と呼ばざるをえませんでした。もちろん、無職には違いないのですが、大きな総称のため、誤解を生むことも多くあります。

無職=ニート、のように、そもそも労働意欲がない訳ではなく、苦しみや葛藤もありながら人生について思案している状態の人が多いです。その先に「納得感を持って働きたい」と思っています。

一時的に労働意欲がないのですが、それを永続させようとは思っておらず、ただ一呼吸おきたいと感じている人が多いようです。

無職=無価値な時間、と断定してしまうことも誤解です。

もちろん労働していることで、金銭が得られる、キャリアを積み上げるための経験になることは間違いありません。

だからといって労働以外の時間が無価値だとは言えません。キャリアスクールやスキルスクールに通い、無職期間をわかりやすく価値ある時間に変えていく人もいますし、ずっとやりたかったことをやる、会いたかった友人に会う、ぼんやりしながら人生の軸について考えてみる、などをしている間に、本当の意味で人生に必要な感性や言葉に出会うこともあります。

キャリアブレイクが生む積極的な転機

無職=働けない人、困っている人、と弱者のラベルが貼られてしまうこともあります。もちろんそういう状態の人もいるかもしれませんが、キャリアブレイク中の人は必ずしも弱者ではないと私は思います。

むしろ、自分の転機を積極的に作ろうと、雇用からわざわざ離れて人生に向き合っているパワープレイヤーです。

悩んでいる人もいますが、アドバイスや手助けが必要な人ばかりではありません。自分でゆっくり悩みたくてキャリアブレイクした人もいるはずです。
 無職=求職者、と思われることも多いのですが、キャリアブレイク中の人は必ずしも仕事を求めているとは限りません。

もちろん、「いつか」働く気持ちはあるのですが、今は充電期間として、仕事や働くということから距離を置いている人も多くいます。

無職=自給自足やFIRE、のように、不労ながら生活できる状態を整えていく人たちもいます。

こういった無職を目指している訳でもなく、一時的に無職になっているだけで、その後は仕事に戻ったり新しい仕事を探したりと、不労所得を目指している人は少ないです。

このように、無職と総称してしまうことで、そこに含まれるそれぞれ違う意図を持った人々を理解するのに誤解を招くことが多くあるように感じます。

実は35人に1人がキャリアブレイク中

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