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「1枚1207円」吉野家の鰻重が"高め"でも人気な訳 でかい・厚い・うまい!をかなえるこだわりとは?

東洋経済オンライン / 2024年1月7日 11時0分

「1枚1207円」吉野家の鰻重が"高め"でも人気な訳

「このメニュー、そこまで有名ではないけど自分は好きだなあ」「定番や看板ではないかもしれないけど、好きな人は結構多いと思うんだよな……」──外食チェーンに足を運ぶと、そう思ってしまうメニューが少なからずあります。店側はどんな思いで開発し、提供しているのでしょうか。

人気外食チェーン店のすごさを「いぶし銀メニュー」から見る連載。今回は牛丼チェーン・吉野家の「鰻重」を取り上げます。

牛丼御三家で唯一、通年で「鰻」を提供

飲食チェーンには「代名詞」「定番」というべきメニュー以外にも、知られざる企業努力・工夫を凝らしたものが数多く存在します。本連載では、そうした各チェーンで定番に隠れがちながら、根強い人気のある“いぶし銀”のようなメニューを紹介していきます。

【写真】吉野家の「鰻重」はこちら

今回のテーマは、吉野家の「鰻重」です。松屋・すき家と合わせて「牛丼御三家」の一角を担う吉野家ですが、現時点で3社のうち唯一、鰻メニューを通年で展開しています。

鰻重(一枚盛り1207円)を筆頭に、「鰻皿」(同1108円)、「鰻重牛小鉢セット」(同1524円)をラインアップする吉野家。一方で、一番人気のメニューはやはり牛丼です。豊富なサイズ展開やトッピングメニューを展開しており、絶対王者ともいうべき立ち位置を築いています。

牛丼に次ぐ人気を誇るのが、から揚げ。牛丼に次ぐ第2の柱となるべく注力しているメニューでもあり、順調に人気を広げているようです。そのほか、週4日以上もリピートする人が多いという朝食メニューや季節限定の「牛すき鍋膳」など、脇を固めるメニュー群も豊富な点が特徴といえるでしょう。鰻重も、その1つです。

驚くほどのボリュームで「でかい・厚い・うまい」

実際に鰻重を食べてみました。注文したのは、鰻とともに吉野家の代名詞である牛肉も楽しめる鰻重牛小鉢セットです。店舗を訪問したのは午後1時ごろ。店内はテークアウトの受け取り待ちをする人や、店内飲食の人でほぼ満席でしたが、5分ほどで提供されました。

まず目を引くのが、お重の上にドンと乗った鰻の大きさ。鰻重や鰻重牛小鉢セットには一枚盛りだけでなく二枚盛りもありますが、一枚盛りでも十分お腹いっぱいになりそうな大きさです。箸で持ち上げて一口食べると、断面の大きさにも驚かされます。平面のサイズだけでなく、しっかりとした厚みもある鰻でした。

箸を入れたときの柔らかさはありますが、身持ちが悪いことはまったくありません。関東風の蒸し焼きで、ふっくらと仕上がっています。タレもよくなじんでおり、どんどんとご飯が進みます。気づけば鰻を残してあっという間にご飯がなくなっていました。

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