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続々と出店中、オタク女性が集う謎のジムの正体 オタク女性のボディメイク願望に寄り添う

東洋経済オンライン / 2024年1月7日 11時40分

自身も生粋のオタクだというクララ代表の作田耀子さん(筆者撮影)

取材中、扉の向こうから、トレーナーと会員の笑い声がひっきりなしに聞こえてくる――。

【写真を見る】オタク女性がモチベーションを上げられるようなジムの内観

ここは、池袋にあるパーソナルトレーニングジム「Clara(以下、クララ)」。淡々とトレーニングを行うイメージのあるパーソナルトレーニングジムにあって、何やら楽しそうな様子が伝わってくるのだ。

クララは、「美しく、強く、健康的なオタクを目指そう」というコンセプトのもと、業界初となるオタク女性専門ジムとして、2021年7月に池袋に1号店をオープンした。斬新なコンセプトは話題を呼び、昨年 12月8日には福岡・天神に5店舗目を展開するまでに成長した。

納得のいくコスプレをするために

「オタク女性全般に向けたサービスを、手掛けたいと思っていました」

と話すのは、同ジム代表の作田耀子さん(以下、活動名のSAKU代表)。以前は、WEBマーケティング会社で営業職に携わっていたといい、「オタク同士をつなげられるファンコミュニティのようなサービスを作りたいと考えていた」と明かす。

「私自身、生粋のオタク。物心がついたときにはアニメが好きで、『ドラゴンボールZ』に登場する青年期の孫悟飯に夢中になって、彼のハンバーガーの食べ方を真似たりしていました(笑)。その後、『シャーマンキング』『テニスの王子様』などにハマり、中学生になるとコスプレをするようになりました」(以下、SAKU代表)

学生から社会人になっても、オタクライフがブレることはなかった。だが、アラサーになって一つの変化が訪れたという。

「体重が落ちづらくなり、納得のいくコスプレができなくなってきたんですね。自分のコスプレ写真を見ると、衣装がはちきれそうになっていて、様になっていない。そのことがとてもショックで、きちんとやせなければいけないと思ったんです」

SAKU代表は一念発起し、パーソナルジムに通う。「想像以上につらかった」。そう苦笑する。つらかったのは、「やせること」にではない。「パーソナルトレーナーと過ごす“時間”に対して、負荷を感じてしまった」とこぼす。

「ボディメイクの過程で、トレーナーさんに『コスプレのために絞りたい』『ダイエット中だけど行きたいコラボカフェがある』といったことを話すのですが、話が盛り上がるわけでもなければ、理解してもらえるわけでもない。ボディメイクをする目的を共有できない、もどかしさみたいなものがありました」

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