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サッカー協会・宮本恒靖新会長が直面する財政問題 元代表キャプテンの手腕はいかに?

東洋経済オンライン / 2024年1月14日 13時0分

JFAとしては「自分たちがアクションを起こさないと始まらない。そのためのテスト的なチャレンジ」と位置づけて着手。賛否両論も多かったが、「資金不足に悩むサッカーファミリーを支援できることなら何でもやりたい」という思いが宮本氏の中にあったのだろう。実際、関連団体からの問い合わせも増えているようだ。

もちろんJFA会長の仕事はサッカー普及や財政面のテコ入れだけではないし、各年代の日本代表や国内リーグの強化、社会課題の解決、関連団体との連携強化などやるべきことは数多くある。実務経験わずか2年という若いトップがそれらをすべて完璧にこなすのはやはりハードルが高い。

調和型のリーダーとして

本人は会長立候補時のマニュフェストの中で「私は『俺についてこい』というタイプのリーダーではありません。仲間の意見に耳を傾けながら、仲間を後押ししながら、逆に後押しされながら、これまで日本サッカーを支えてきたみなさんと、これからの日本サッカーのために一緒になって前へ進んでいきたいと思っています」と語り、調和を大切にしながら進んでいく覚悟だ。

となれば、周りを生かす能力がより強く問われるところ。キャプテンとして中田英寿ら突出した個の集団をまとめきれなかった2006年ドイツW杯、リーグ制覇まで手が届かなかったガンバ大阪監督時代の反省を踏まえ、宮本新会長がいかにして協会、そして日本サッカー界をマネージメントしていくのか。選手・監督時代の彼は、難局に直面すると自分の殻に閉じこもりがちになるところも垣間見えただけに、オープンマインドを心がけてほしい。

宮本氏の立候補を後押しした岡田武史副会長も「『エラー&ラーン』が非常に大事だ」と強調していた。Jリーグ発足から右肩上がりできた日本サッカー界が難しい時代に突入する中、彼には田嶋現会長の路線を継承するだけではなく、独自色をしっかりと確立してほしいものである。

元川 悦子:サッカージャーナリスト

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