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1浪で東大理Ⅲ「開成で数学1位」から見たどん底 東大理Ⅲに合格した彼が得た大きな気づき

東洋経済オンライン / 2024年1月14日 7時40分

「学年120人中、40位くらいだったと思います。当時は根をつめて勉強していたわけではなかったですね」

そんな彼が熱心に勉強をするようになったきっかけは、中学1年生のときの両親とのやりとりでした。

「当時好きだった『新世紀エヴァンゲリオン』のDVDボックスがほしいと親に話したら、『学年のトップ10に入れたらいいよ』って条件を出されたんです。それで勉強を頑張りました」

そこで実際に10位以内に入ったことが成功体験となった彼は、友人たちから彼らの兄が開成(開成高等学校)や筑駒(筑波大学附属駒場高等学校)に合格しているという話を聞いて、高校受験を身近に感じ、中学2年生のときに「野球を辞めて高校受験をしたい」と両親に伝えました。

「受験をするなら続けられないと思って、野球は辞めたのですが、一大決心でした。小2から6年間野球をやってきましたが、自分よりもっと上手な人がいて、トップを取るにはなかなか厳しい世界だと思っていたんです。だから、勉強で成功するほうが、野球で成功するハードルよりも低いと思い、中学2年生からSAPIX荻窪校に通わせてもらいました」

SAPIXに入塾、半年で一番上のクラスに

こうして彼は中2から週2~3日、長期休暇のときはほぼ毎日、塾に通うようになります。入塾テストがない6~7月にSAPIXに入った彼は一番下のクラスからのスタートだったようですが、「1年はかかる」と言われた教室内で一番上のクラスにわずか半年で入りました。

「起きているときは基本、勉強をしていました。ほかの受験生は中3になったから仕方なく勉強しなきゃいけないという感じでしたが、僕は受験しなくても高校に上がれますし、親も勉強よりもむしろ野球を続けてほしいと思ってる、そんな環境でした。その中で、自分自身で受験で1番を取ろうと強く思い、筑駒・開成を目指して勉強していたので、ほかの受験生とはまったくモチベーションが違ったんじゃないかと思います」

こうして彼は猛勉強の末、筑波大学附属駒場高等学校には落ちたものの、開成高等学校に合格することができました。

開成高等学校に入っても学習塾のエデュカに通い勉強を続けていた彼は、同級生の中でも成績は上のほうだったそうです。

「400人いる同級生の中でつねに100位以内には入っていました。開成での100番以内は『百傑』と呼ばれています。この順位までに入っていると、東大にはまぁ受かるだろうというレベルです」

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