1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. ライフ
  4. ライフ総合

職場をクビ→43歳でシェフになった女性のその後 未経験ながら香港でレストランを開いたら…

東洋経済オンライン / 2024年1月15日 12時0分

東京・中目黒でプライベートキッチンを開くグレース・チョイさん(撮影:尾形 文繁)

子供の頃から料理は好き。だけど、その料理を習った経験はないーー。秘書として3つの職場をクビになったあと、43歳で自分のレストランをオープンした香港人シェフのグレース・チョイさん。フェイスブックで100万人のフォロワーを持ち、日本だけでなく、海外でも招待シェフとして活躍するまでになった軌跡。

4人しか入れないレストラン

私は今、シェフになって本当によかったと思っています。厨房は自分の心身に完全に集中できる場所です……では、自己紹介を始めましょう :)

【写真で見る】グレース・チョイさんのスペシャリティ「鶏の中華風煮込み」は香港の料理雑誌の表紙を飾ったことも

親愛なる読者の皆さん。私の名前はグレース・チョイといいます。香港出身の中華料理シェフです。4年前に東京に移住してきました。私のレストランは現在、中目黒にあります。

私のレストランは世界最小の中華料理店かもしれませんーー。テーブルは1卓、椅子は4脚しかないのです。それでも、幸運なことに、レストランと私自身は世界中の多くの主要メディアに取り上げていただいています。

例えば、私が香港にいたときには、私のレストランはCNNによって「香港で最高のプライベートキッチン」の1つとして紹介されました。

日本に移住し、西麻布にレストランを開くと(その後、中目黒に移転)多くの日本メディアが取材に訪れました。

“隠れ家レストラン界の女王が西麻布にやってきた!グレース・チョイに突撃インタビュー” – GQ Japan

“香港セレブも夢中の優しい中華──「チョイ チョイ キッチン」。【犬養裕美子の食ガイド】” – Vogue Japan

また、私のレストランにはフェイスブックに100万人以上のフォロワーがいて、世界で最もフェイスブックでの人気が高い中華料理店となっています。もちろん、私のレストランはとても小さいので、100万人のお客様を迎えたなんてことなどありません。

私を支えてくれる多くの方は、私の料理を気に入ってくれるだけでなく、料理をめぐる私の身の上話にも励まされる、と言ってくださいます。

では、その身の上話をこれからしましょう。

私は田舎で生まれ育ちました。香港の「元朗(ユンロン)」というところです。父は私が5歳のときに亡くなりました。母は私と5人のきょうだいを育てながら、麻雀牌を売って生計を立てていました。

イギリスで秘書の勉強をしたけれど…

私たちが裕福な家で育ったわけではないのは明らかですが、母と姉が貯金をはたいて、私をイギリスで秘書になるためのコースに通わせてくれました。私が将来楽に暮らせるように、との願いからでした。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください