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ソニーはなぜ「銀座の一等地に公園」を作ったのか 公園を「再定義」して見えてきた"らしさ"の本質

東洋経済オンライン / 2024年1月16日 10時0分

――完成後も定期的にイベントをやっていくということですか。

永野:「ソニーが作る都会の中の公園」が、僕らが定義したことですから、続けていくつもりです。訪れると心躍る発見がある。そのためには、ハードだけでなく、ソフトとしてのコンテンツを発信し続ける必要があります。

――本プロジェクトの一環として、銀座の地下駐車場の一画に「Sony Park Mini」というスペースを運営されていて、コンパクトな場ですがユニークなイベントをやっています。それに加え、一昨年は京都で「Sony Park展 KYOTO」を、昨年11月はニューヨークで「MANGA in New York presented by Ginza Sony Park Project」展を行いました。

永野:2024年のオープンに向け、その前哨戦、いわば実験的な試みとして行っているものです。今回、ニューヨークでやってみて、行例ができるほどの人気を得ることができたのは、チームにとって密かな自信にもなりました。

新しく登場する建物も、コンセプトは「公園」

――2024年には、果たしてどんな建物が姿を現すのでしょうか?

永野:コンセプトはあくまで公園。あのエリアは10、11階くらいの建物を建てられるのですが、5階建ての立体型公園を作る予定です。詳細については、今の段階ではまだ秘密です(笑)。

――ユニークな建物になりそうですね。最後に永野さんにとって、ソニーらしさとはどういうことになるのでしょうか。

永野:ソニーはかつて、エレクトロニクスを主体とする会社でしたが、今は事業領域が多面的になり、ひとくくりにできなくなっています。そんな中、僕がブランドのコアと思っているのは“ユニークである”こと。1946年のソニー創業時の設立趣意書に書かれている「自由闊達であれ」という文言と重なってもいます。“ユニークである”は、単に変わったものではなく、「再定義する」「世の中に問う」「未来への一歩となる」を達成することととらえています。

――世の中に出して受け入れられ、残っていくものということですね。実はソニーといえばこれという強さを備えたものが、最近、出ていないと感じていました。

永野:過去を振り返ると、おおよそ15~20年に1回くらいのスパンで出てきているもの。逆に言えば、それくらい難しいということです。

――このプロジェクトがそうなっていきそうな予感がしています。何より今夏の登場を楽しみにしています。

川島 蓉子:ジャーナリスト

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