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超人気「オカルト系YouTube」数奇な誕生の背景 登録者数32万超「都市ボーイズ」が生まれるまで

東洋経済オンライン / 2024年1月16日 13時5分

実は前から岸本さんには『YouTubeはじめないか?』って誘われてたんですけど、僕が編集するの面倒くさいって渋ってたんです。それで改めてこちらから頭下げて、やらせてほしいってお願いしました」

2019年、YouTubeチャンネル「都市ボーイズ」を開始した。

最初はなかなかうまくいかなかった。収益化のハードルをなかなか超えることができなかったし、やっと超えても収益は1カ月に1万~2万円と微々たるものだった。

「これはまずいぞ、って思っている時に、島田秀平さんのチャンネル『島田秀平のお怪談巡り』にゲストに呼んでもらいました」

人気チャンネルに出演すると、一気に知名度が上がった。オカルトを好きな人たちが、流入してきた形になった。

そしてちょうどその頃、世界的にコロナが大流行。在宅時間が増え、YouTubeの視聴時間が大幅に増えた。

「1カ月でチャンネル登録者数がドーンと跳ね上がる感じでした。視聴回数も増え、それでやっと食べられるようになりました。

ずっと彼女に食べさせてもらってましたけど、それだけでは無理で借金もしていました。借金を全て返せたのが2021年です。ついこないだです。それでやっと、奥さんにアルバイトを辞めてもらうことができました」

傍から見ている人に、はやせさんは、

「あっという間に人気が出て、すぐに稼げるようになった人」

と思われることがあるという。ラッキーボーイと思われて、嫉妬されることもある。

「いやもう全然ですよ!! 奥さんにも『アルバイト辞めてもいいけど、いつまた食えなくなるかもわからないから体は温めといて』って言ってあります。食えない時期が長すぎたし、借金もあったし、今でも全然安心感はないです」

今もずっと怖い。「食えなくなるんじゃないか?」と

現在は、週に10本ほど動画や音源をアップしているという。そのうち、7本をはやせさんが編集し、3本を知人に編集してもらっているという。

「1本編集するのに6~7時間かかりますね。長い動画だと、10時間くらいかかるものもあります。もちろん取材にも時間がかかっています。なので、旅行をしていても夜はホテルで動画の編集をするということもあります。打ち上げとか行けなくて、申し訳なかったり、寂しかったりすることもあるんですけど。やっぱり、僕が個人的に交渉して聞かせてもらった話は、僕が責任持って編集したいんですよね」

YouTubeやイベントは顔を出す商売だから、炎上やバッシングのリスクもある。はやせさんも昨年は、取材のミスから炎上したこともあった。そこらへんに不安は感じないのだろうか?

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