「TOEICのスコア」をAI活用で引き上げるコツ 紙の教材を使いつつ効率化、最適化、習慣化
東洋経済オンライン / 2024年1月16日 8時0分
AIの進化によって英語学習の効率性が一気に高まる。
『週刊東洋経済』1月20日号の特集は「タイパ時代のAI英語術」だ。AIを使いこなせるかどうかが、英語をマスターするうえでのカギとなる。
私たちの生活に欠かせない存在となったAI。英語学習ではとくにビジネスパーソンに求められる機会も多いTOEIC(以下TOEIC Listening & Reading Testを指す)のスコアアップにどう活用できるかを考えたい。
初めに留意したいのは、いかに優れたテクノロジーであっても、やみくもに利用しただけでは望む効果を得るのは難しいということ。使う目的、実現したいことを明確にし、そこに適切にあてがうようテクノロジーを活用することが肝要だ。
スコアアップを実現したいのであれば、どんな要素が必要か。そこにAIはどう貢献してくれるのだろうか。
TOEICでは語彙力、文法知識、英語を聞き取る力、読解力、英語を読むスピードなど、リスニングとリーディングの総合的な力が求められる。ビジネスでの会話やメール、チャット、文書などが素材として用いられる点が特徴だ。
攻略の重要なポイント
この出題傾向を押さえることが攻略の重要なポイントであるため、公式問題集をはじめとした紙の教材を徹底的にやり込むのが最初の課題である。
AIがTOEICのスコアアップに貢献するのは、①効率化、②最適化、③習慣化の3つだと考える。
まずは効率化だ。問題集の点数をまとめたり、間違えた単語をメモしたり、各パートの苦手箇所の傾向を分析したり。これらを自分でExcelなどでやろうとすると時間を取られる。この作業をAIに任せることで、学習自体に時間を全投入できるようになる。
次に最適化だ。参考書で学ぶ際、すべて同じ配分で進めると非効率で効果も限定的だ。AIに学習の過程を把握させ、人により異なる間違えた要因や強化すべき内容を明らかにすることで、学習の時間対効果を高めることができる。
TOEICのスコアアップは一朝一夕ではかなわない。小手先のテクニックで正答できるテストではなく、英語力の底上げが必要なため、継続的な学習、言い換えれば学習を習慣にすることが大切だ。AIを活用してスケジュール管理をしたり、英会話を楽しんでモチベーションを取り戻したり、学習継続のコツについて相談したりなど、習慣化を支援してもらおう。
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