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転職したのに給料が上がらない人の残念な傾向 キャリアも年収もアップできる大人の学びとは

東洋経済オンライン / 2024年1月17日 6時50分

例えば、失敗の数をKPI(重要評価指標:Key Performance Indicator)だと考えてカウントしてみましょう。「毎日ひとつ」あるいは、「週に3つ」など目標を立てて失敗の数をカウントしていくうちに、失敗への抵抗感が薄れてきます。

最後に、現状への危機感が弱すぎたり強すぎたりする人の傾向をみていきましょう。

デキる人ほど注意したい現状への意識

失敗パターン⑤ ゆでガエル

現状への危機感が弱すぎるとゆでガエル状態になります。ゆでガエルとは、ゆっくりと進む環境変化で危機への対応能力が失われてしまうことのメタファーです。

ゆでガエルには「変化に鈍い人」がなるのだと思う方が多いかもしれませんが、実は「適応能力が高すぎる人」もなりがちです。困難な状況にも長く耐えて成果をあげられる優秀な人であるがゆえに、危機感を持って新しいことを学ぶ意欲が湧きにくいのです。

対策:越境で目を覚ます

ゆでガエルは、「井の中の蛙」でもあります。外の世界を知らないので、これが当たり前と思ってしまっているわけです。自分にその傾向がありそうだと思ったら、越境学習や副業で外の世界を体験してみましょう。

越境とは自らが所属する部署や会社といった組織を越えて、より広い範囲の人々と交流を図ることです。外の世界に出てみることで、健全な危機感を持つことができます。

失敗パターン⑥ 過剰なアレルギー反応

現状への危機感が強すぎると過剰なアレルギー反応を引き起こします。これは、ゆでガエルと逆に、今いる環境に対して、強すぎる不安や焦り、嫌悪感を抱いてしまい、活かせるものまでも過剰に拒否するというものです。

こうなってしまうと、焦って転職してしまったり、あのスキルもこの知識も必要!と手当たり次第の無茶なリスキリングに取り組んだりしがちです。「今が嫌だから」という周囲や環境への不満や逃避だけで、リスキリングしようとするのはあまり良い結果を生みません。

対策:焦りすぎずに描きたいキャリアを考える

自分がどんなキャリアを築きたいのか、そのためにどんなスキルを身につける必要があるのかをまとめてみましょう。そのうえで、今の環境でも身につけられるスキルがあるならば、それを上司や周囲の人に伝えてアドバイスやサポートを頼んでみましょう。「これが嫌だから」ではなく「どうなりたいか」から考えることで、周囲のサポートも得られやすくなります。

失敗から学んで成功確率を上げていく

リスキリングに失敗してしまう人たちの傾向を以上の6パターンで説明しました。「新しいことへの耐性」「自己評価」「現状への危機感」の3つが、低すぎても高すぎてもリスキリングは成功しません。自分が6つの失敗パターンに陥っていないかどうかを意識して、リスキリングの成功確率を上げていきましょう。

清水 久三子:アンド・クリエイト代表取締役社長・人材育成コンサルタント

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