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ただの筆記具にあらず「木軸ペン」人気の背景 文房具YouTuberが魅力を発信、若者世代を魅了

東洋経済オンライン / 2024年1月18日 18時0分

ズラリと並ぶ美しい木軸ペンの数々(出所:『しーさーの木軸ペン図鑑 』)

ちょっとしたブームになっている文房具「木軸(もくじく/きじく)ペン」をご存じでしょうか?

木軸ペンとは軸の部分が木製のシャープペンやボールペン、多機能ペンなどのこと。登録者数が77万人を超えるYouTubeチャンネル「しーさー 文房具 / Seasar Stationery」で文房具の魅力を発信している「しーさー」さんによると、木軸ペンにはただ「軸が木で作られている」わけではない奥深い魅力があり、高価な商品が多いのにもかかわらず、小学生を含めた若い世代にも大人気なんだそうです。

本稿ではその人気の秘密と、木軸ペンの基礎知識について、しーさーさんの著書『しーさーの木軸ペン図鑑 』から一部を抜粋、再編集してお届けします。

クラフトマンシップが光る逸材ぞろい

僕が大好きな筆記具は、木軸ペン。そう言い切れるくらい、すっかり魅せられている。

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初めての木軸ペンは、中学生のとき。文房具屋さんで見つけたパイロット「S20」に惹かれて購入したのがきっかけ。当時はまだよくわかっていなかったけれど、それから9年たった今は、はっきりわかる。

木軸ペンは、ただ軸が木で作られているだけの筆記具じゃない、と。

天然木のぬくもり、見た目、さわり心地、香り……。すべてにおいて、人工的ではないものの持つ魅力があり、握っているだけで安心感があるのは、木軸ペンだけ。

初めて買った「S20」がよかったから、ほかの木軸ペンも使ってみたくなり、ピュアモルトシリーズを手にし、野原工芸の「欅のシャープペンシル」にたどり着いたのが、高校生のとき。

ここから一気に僕の“木軸愛”が加速し、気づけば70本を超える木軸ペンを所有するまでになった。

木軸ペンは、クラフトマンシップが光る逸材ぞろい。デリケートな木の性質を知り尽くした職人が選定し、木と対話するようにして削り出し、木の魅力を存分に引き出した一本を、手にしたときの心躍る感覚。木軸ペンに込められたこだわりの凝縮は、僕にとって、ペンという道具以上の価値を持つものになっている。

どうして僕は、木軸ペンにここまでの愛があるのか?

一番の理由は、「使うのが楽しい」から。

木軸ペンは、種類によってばらつきはあるものの、どのペンも経年変化する。それが木軸ペンの最も大きな魅力で、長く使いたくなる理由。ほかのジャンルの筆記具では味わえない醍醐味だ。僕は、これを野原工芸の「欅のシャープペンシル」で知った。

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