ランボルギーニ最新旗艦車種「レヴエルト」の魅力 あの「カウンタック」がこんなにも進化した
東洋経済オンライン / 2024年1月18日 11時50分
ランボルギーニと聞いて多くの人が思い出すクルマと言えば、やはり「カウンタック」だろう。
【38枚の写真で見る】ランボルギーニの最新旗艦車種「レヴエルト」
イタリア語での正確な発音に近いのは“クンタッチ”だが、1970年代の日本に紹介されたときにこう呼ばれ、フェラーリ「512BB」と並んで、いわゆるスーパーカーブームの立役者となった珠玉の存在である。
クンタッチの存在は、このブランドにとって誇るべき伝統なのか、それとも呪縛なのか。おそらくは、その両方の要素を併せ持っていると言うべきなのだろう。以後のランボルギーニは、誰の目にもこのクンタッチの後継だと明確にわかるモデルを、旗艦としてラインナップしてきた。
「クンタッチ」から続くランボルギーニの血脈
「ディアブロ」「ムルシエラゴ」、そして「アヴェンタドール」。いずれもフードからフロントノーズまで段差なくフラットな、典型的な楔形のフォルムに、上方に跳ね上がるように開くシザーズドアを備え、2人乗りのキャビンの背後にV型12気筒エンジンを搭載するミッドシップレイアウトを、頑なに守り続けてきたのだ。
そんなランボルギーニの最新のフラッグシップとして登場した「レヴエルト」。一見したところでは、あるいはこれまでのクンタッチ以来の流れを汲むモデルのように思えるが、実際にはそうではなく、時代の変化、社会の要請に応えるために大幅なアップグレードを果たしている。これからの時代にも、こうしたクルマがしっかり生き残っていけるように。刺激的な存在であり続けるために。
最大のトピックが、いよいよの電動化である。レヴエルトはHPEV(ハイパフォーマンスEV)と名付けられたプラグインハイブリッド採用。V型12気筒6.5リッター自然吸気エンジンに、フロント左右に1基ずつ、リアに1基の計3基の電気モーターを組み合わせている。
発進や加速のアシストなど、内燃エンジンにとって負荷が大きく、つまり多くのCO₂を排出する場面を電気モーターに任せることによって、先代アヴェンタドールの最終型である「ウルティマエ」に対して、CO₂排出量を実に30%も削減してみせた。伝統のV12ユニットを、電気の力で生き長らえさせたわけである。
真価はそれだけではない。このエンジンと3基の電気モーターの合計最高出力は実に1015HPにも達する。おかげで静止状態から時速100kmに到達するまでには、たった2.5秒しか要せず、最高速度は350km/hに達する。
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