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「松本ずっと嫌いだった」投稿をそう軽視できぬ訳 空気の変化はずっと、水面下で進行していた

東洋経済オンライン / 2024年1月19日 12時0分

松本人志さんの報道をきっかけに、彼が過去に出演してきた番組やその芸風に対して、嫌悪感を示すSNS投稿が相次いでいる(写真:INSTARimages/アフロ)

「実は、ずっと嫌いだった」「あの芸風が、苦手だった」ーー。

松本人志氏の性加害疑惑対応に見る「空気の変化」

ダウンタウン・松本人志さんの報道をきっかけに、彼が過去に出演してきた番組やその芸風に対して、嫌悪感を示すSNS投稿が相次いでいる。

一方で、こうした投稿に対して、「なぜ今さら」「都合がよすぎる」と対抗する発言も。そもそもどうして、わざわざ「嫌い」と表明するのか。そして、その発言に反発が起きるのか。

背景を考察してみると、時代に応じた「空気」の変化が見えてくる。

「昔から嫌いだった」と今言い出すのはダメなこと?

いまさら説明するまでもないが、今回の騒動をサラッと振り返ってみよう。『週刊文春』が松本さんのスキャンダルを報じたのは、2023年12月末のこと。所属事務所の吉本興業は2024年1月8日、裁判に注力するために松本さんが活動休止すると発表。

本人も同日、X(旧Twitter)で「事実無根なので闘いまーす」として、かつてのレギュラー番組である「ワイドナショー」(フジテレビ系)へのゲスト出演に意欲を見せた。しかし世間の反発も強く、結果的に「古巣」への凱旋は実現しなかった。

これから司法判断に持ち込まれる以上、ここでは事実か否かについては踏み込まないが、一連の騒動をウォッチしていて気になったのが、SNS上で「ダウンタウンのごっつええ感じ」(フジ系、1991〜1997年)などを引き合いに出し、その芸風を「昔から嫌いだった」と批判する声が相次いでいることだ。

これに対して、反対に「今になって言うな」「カリスマが弱ったときにだけバッシングするのは都合がよすぎる」といった投稿も散見される。なかには「お笑い好きでもないくせに」などと、マウントをとるケースもある。

平成テレビでは「イジる」のは珍しくなかったが…

現在、30代なかばの筆者が物心ついた頃には、すでにダウンタウンは数多くの番組を抱える「時代の寵児」だった。松本さんの『遺書』ブームと、相方である浜田雅功さんの音楽活動は、小学生になるかならないかの幼い記憶ながら残っている。おそらく「ごっつ」もリアルタイムで見ているはずだが、それほど記憶に残っていないということは、あまり好みではなかったのかもしれない。

しかしながら、「HEY!HEY!HEY!」(フジ系、1994〜2012年)は見ていたし、いまでも「水曜日のダウンタウン」(TBS系)を毎週楽しみにしている。とくに嫌悪感もなく、とはいえ神格化しているわけでもない、あくまでフラットな立場だ。

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