1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 経済
  4. ビジネス

早大野球部OB会"子どもに外遊びの場提供"の背景 運営への協力は「人生の豊かさにつながる」

東洋経済オンライン / 2024年1月20日 8時0分

ならびっこゲームで元気に駆け出す子どもたちと早大野球部の部員たち(写真:筆者撮影)

季節外れの暖かな日差しが注ぐ、師走の野球グラウンド。早稲田大学野球部OB会が子どもたちに外遊びの場や機会を提供しようと、同部グラウンドを無料開放するイベントを催した。参加したおよそ120人もの小学生は、はち切れんばかりの笑顔で思い思いに広いグラウンドを駆け回っていた。

【写真で見る】現役野球部員と子どもたちの微笑ましい交流も

近年の小学生は学童保育や習い事に忙しく、さらにはコロナ禍を経てゲームやYouTubeが外遊びに取って代わりつつある。子どもたちの時間の使い方が変化している今、外遊びの機会を提供する意義について取材した。

野球と鬼ごっこを掛け合わせて遊ぶ

昨年12月、東京都西東京市にある早稲田大学野球部のグラウンドには、同部OB会主催の「おにごっこ×野球~WASEDAで遊ぼう」に参加する小学生125人が集まった。

2015年に始まった本イベントは、コロナ禍による中断を経て今回で7回目の開催となった。野球経験の有無にかかわらず、小学生なら誰でも参加できるとのことで、私も小学1年生の娘と参加した。

子どもたちに混ざって遊びをサポートするのは、4年生の現役部員たちだ。彼らが最初にキャッチボールやバッティングを披露すると、間近で見るスイングの力強さや打球の速さに、子どもたちから「すごい!」と歓声があがった。

その後、数グループに分かれ、子どもたちは部員たちとさまざまな鬼ごっこを楽しんだ。同部OB会が考案した「ならびっこゲーム」も、そのうちのひとつだ。

ならびっこゲームは、まず攻撃チームのバッターがボールを打ち、一塁まで走ったらUターンして本塁に戻る。その間に守備チームはみんなで打球を追いかけ、チーム全員が落ちたボールの元にそろったら「アウト」と叫ぶ。バッターが本塁に戻るほうが「アウト」のかけ声より早ければ、攻撃チームの得点となる。

初めてバットを握る子どもも多く、部員たちがバットの構え方を優しく教えていたのが印象的だった。思うようにボールが飛ばなくても、「上手、上手!」「さっきより飛ぶようになったね!」と部員たちが励ましてくれるので、打順が回ってくるのを待ち遠しそうにしている子も多かった。参加した小学1年生の女の子は「バットを思い切り振って、ボールを遠くに飛ばすのがおもしろかった」と話した。

ほかにも同部OB会と、“スポーツ鬼ごっこ”の普及啓発活動をしている「鬼ごっこ協会」が野球をイメージして考案した「ダイヤ鬼」で楽しむ姿も見られた。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください