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「うちの子は勉強に向かない」親が知るべき真実 プロから見れば「まだその時期ではない」だけだ

東洋経済オンライン / 2024年1月21日 12時30分

うちの子は勉強ができないと嘆く前に気づいてほしいことがあります(写真:タカス/PIXTA)

親が頑張りすぎないほうが、子どもは伸びる! 

中学受験のプロとして活躍し、教科指導スキルにコーチング技術や心理療法的なアプローチをとりいれた指導方法で灘や東大寺、開成、筑駒、麻布など最難関中学に教え子を多数合格させてきた著者が語る、「本当に頭がいい子の育て方」。

教育家の小川大介氏は、自身が代表をつとめる個別指導塾で、5000組を超える家庭と面談をしてきました。そんな小川氏の実体験とコーチング・心理学の知見を踏まえ、「のびのびと育てられているのに、頭のいい子」が育つ子育て法を『頭のいい子の親がやっている「見守る」子育て』より一部抜粋・再編してお届けします。

公立か私立か、学校選びの基準

日本の教育レベルは決して低くありません。むしろ世界トップクラスと言っていいでしょう。

【漫画】「いつも遅刻ギリギリ」になる子を変える凄いコツ

ですから日本の教育に対してむやみに不安を持つ必要はまったくないのですが、ここで親たちをあせらせるもうひとつの問題が、中学受験をするか、しないかです。

首都圏や関西などの大都市圏では、小学3年生くらいになると「中学受験をするべきか」「どこの塾に行かせるべきか」、多くの親が悩み始めます。

大切なわが子にふさわしいのは、地元の公立中学か、私立中学か。それとも、公立の中高一貫校なのか。

ここではその「学校選びの基準」についてお話ししたいと思いますが、その前に、受験とはどのようなものであるのか、一度整理して考えてみましょう。

大学受験からさかのぼって考えてみます。高校生になれば、自分の意思で進路を決めることができるようになっています。親は「本人が決めたことをサポートする」というスタンスでいればいいでしょう。

その前段階である「高校生活をどのような場所で過ごすか」を決めるのが、高校受験や中学受験です。

「高校生活をどこで過ごすか」をいつ決めるか

「高校生活をどのような場所で過ごすか」を中学生になってから決めるのが「高校受験をする」という選択で、小学生の段階で決めてしまうのが「中学受験をする(中高一貫校を受験する)」という選択です。

高校受験と中学受験、両者の間には、親子の関わり方に大きな差が生まれます。

高校受験を選ぶ場合、中学校の3年間をかけて、親子で相談しながらじっくり考えていくことができます。

中学生になると、子どもにもある程度の判断力が備わります。ただ一方で、情報を集める力は大人のほうが長けています。そこで、親が「この学校では、こんなことが勉強できるようだ」と情報提供しつつ、親子で話し合って「最後はあなたが決めること」と子どもに任せることができます。

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